ハーブガーデン作業日記
*2026年6月編*
5月21日から始まったガーデン一般開放。6月になり、台風の到来があり梅雨入りしても「お庭を見たい」というお客様は途絶えることなく、なんとのべ1200人以上の方が来園されました。散策しながらお庭や植物についての会話が弾んでいる様子を拝見できたり、スタッフに植物について熱心に質問される方がいらっしゃったり、「すばらしいお庭ですね」と言っていただけたりして、ガーデンスタッフ一同とてもやりがいを感じ、ますます庭作業に熱が入ったひと月でした。
6月4日
(木)
昨日一日吹き荒れた台風が過ぎました。ハーブガーデン内は、なんとシンボルツリーのリンデンをはじめ、クルミ、サトウカエデなどの木が斜めに倒れてしまいました。あちらこちらに、ネムノキ、ムクロジ、クスノキなどの枝や、たくさんの葉っぱが散乱しています。今日はガーデン開放はお休みとなりました。


色々なものが斜めになっていました
6月5日 (金)
最高気温19℃、曇り
じっとしていると肌寒いくらいの天気になりました。まだ台風の影響が残っているのか、風はあります。ガーデンは、一部に限って開放を再開しました。
そんな中、お申込みいただいた5名の方にお集まりいただき、さちよ社長とSさんにサポートいただきながら、ドクダミ摘み&チンキづくりのワークショップを行いました。なんとJ-WAYさんが取材に来てくださいました。


ドクダミを摘んで、洗って、風に当てて水分を飛ばして、瓶に入れて、ホワイトリカーを注いでチンキにするところまでを体験いただきました。鈴木ハーブ研究所ではこれまでも、バスソルト、サシェ、ポプリ、ハーバリウムなど、ハーブを使ったクラフトづくりのワークショップを開催してきましたが、お庭に生えているハーブを摘むところからやっていただくことはなかなかありません。




ドクダミを採取して、洗って、水分を飛ばして、チンキに
休憩時間にはハーブティーを飲みながら、ドクダミのこと、チンキのこと、どう活用するのか?などお話させていただきました。
みなさん熱心で、作業の工程も楽しんでいただき、あっという間の2時間でした🌿(「楽しかったです」「勉強になりました」「また参加したいです」など感想をいただき、とても励みになりました。)
また、生きたハーブに触れ、手を動かしながら(時にお庭の収穫などを手伝っていただきながら)ハーブに親しんでいただけるような企画を考えていきたいと思います。
このワークショップの間も、TさんとSさんは、台風で倒れたり折れたりした植物を起こしたり、切ったり、散らかったものを片づけたりといった作業にあたってくれました。(私は今日はそういった作業はできずでしたが…お二人ありがとうございます!)
6月11日 (木)
最高気温24℃、曇り
先週の肌寒い気候から一転、作業中久々に「暑い」と感じ、途中から少しだけ熱中症気味になってしまいました。もっと注意しなくては!と反省です。
本社玄関脇の開花しかけたラベンダーを収穫、そして、一部のジャガイモの葉が枯れてきたので収穫(日当たりがよい畝が先に枯れてきたようです)。やや小ぶりのキタアカリと、かなり小ぶりのインカのめざめです。

キタアカリ
種から育てたローゼルの苗を数カ所に植えつけ。大きくなるので、ほかの植物の日当たりを妨げないように場所を選びました。支柱を立て、牛糞堆肥を施しました。

TさんとSさんはガーデンから掘り起こしたハーブをポットにあげて、販売用の苗づくり。八重のドクダミ、斑入りのヨモギが人気のようです。たくさん芽がでてきたエビスグサのポットもつくりました。

ハーブ苗づくり
まだ台風で倒れた樹木が修復されていない箇所があり、一部は立ち入り禁止となっているのですが、今日も、正午ごろをのぞいてひっきりなしにお庭見学のお客様がいらっしゃいました。他県から、ハーブ園のガーデナーの方が見に来られ、「すばらしいガーデンですね。勉強になりました。」とおっしゃってくださり、恐縮しながらもとても励みになりました。わざわざお休みをとっていらしてくださったそうです。わたしたちスタッフも、ほかのハーブガーデンや様々な庭園、植物園、農園等を見学することで、庭づくりや植物の育成等について学べること、参考になることがきっとたくさんあると思います。今後そういう機会を作っていきたいと思いました。
6月13日 (土)
地元の造園業者さんが入り、台風被害のあった植物の修復等が行われました。大きなリンデンやクルミの木は起こすと同時に、重心の調整のために枝数を減らす剪定が行われました。この日は私は作業の様子を見ることができなかったのですが、後で入ってみると、2本のリンデンのうち1本は下の方で3股に分かれていたところ、1本だけ主幹を残して残りの2本の幹はバッサリと切られて切り株のようになっていました。もう1本のリンデンとクルミの木は、枝数が減らされてスッキリとして周囲が明るくなりました。木が倒れてしまった背景には、やはりモグラの活動が大きな原因の一つとしてあったようです。

リンデンの切り株
木の下が再び安全に通れるようになり、ガーデンは再び全面開放となりました。
6月18日 (木)
最高気温23℃、雨
霧雨のような雨が、時折強くなったり弱くなったりしながら昼過ぎまで降り続きました。午前中のうちに止むだろうという目測は外れ、濡れながらの作業になりました。

雨の中で庭作業することのデメリットは、上着の裾も手袋も、持ち歩く種の袋もハサミなどの道具を入れておくポケットも泥で汚れてしまうということです。メリットは、種まきや苗の植え付け後に水をやる必要がないということです。そんなわけで、今日は種まき、植えつけをメインに行うことにしました。ラッカセイと秘伝豆(エダマメの晩生⦅おくて⦆種)の袋を持ってどこにまこうかウロウロ。
先週ジャガイモを収穫した畝が一つあいていたので、ラッカセイを一列に。落花生のまわりにはレタスmixの種をばらまき。そして同じく先週ジャガイモを収穫した畝のもう一列は月曜にSさんがトウモロコシの苗を植えたばかりなのですが、トウモロコシとエダマメがコンパニオンプランツとして相性がよいらしいので、トウモロコシの苗の間に秘伝豆のたねを仕込みました。トウモロコシは甘くておいしいので虫害を受けやすいのですが、エダマメを一緒に植えると害虫の忌避作用があるとのことで、期待してみます。種から育てたバジルも一緒に植えつけました。


トウモロコシの間にエダマメたねまき
まだラッカセイと秘伝豆のたねが残ったので、ワイワイハーブサークルと不耕起エリアでも、ほかの野菜の間にまいてみました。ちなみに、まいたところには割りばしを刺して目印にするのですが、会社スタッフが昼食を食べる際などに使ったものを集めて利用しています。プラスチック製のものとちがい、時間が経つと朽ちてくれるのがよいところです(朽ち具合で、植えた時期も見当がつきます)。同じ理由でアイスの棒を植物の名札として使うこともあります。
ほかの作業としては、ワイワイハーブサークルと不耕起エリアの伸びすぎた草などを刈ったり、時期が終わったものの地上部を整理したり、伸びてきたものに支柱を立てたりしました。
薬草・薬木のエリアでは、春に植えつけたアイ(アイタデ)が順調に育っていました。茂らせて葉っぱを収穫して藍染めをしたいので、牛糞堆肥でマルチングしました。全く発芽していないモウカワタは、もう一度種まき。そして、ヒョロヒョロと細く伸びたベニバナを支柱で支えました。ちょうど作業を終えるころに空が明るくなり雨が上がりました。

ベニバナに支柱
6月25日 (木)
最高気温22℃、雨時々曇り
2週連続で雨の庭仕事となりました。雨は弱く、気温もちょうどよく、先週少し要領をつかんで袖口やポケットなどをひどく汚さないように気をつけながら作業を進められたので、苦にはなりませんでした。ただ、蚊がものすごく寄ってきましたので、途中から虫除けのネットをかぶりました。
13日のリンデンの枝の透かし剪定(前述参照)が行われたことで、ワイワイハーブサークルの日当たりが良くなりました!そこで、枯れてしまったキュウリをリベンジで2苗植えました。今からどこまで大きくなるか分かりませんが、少しでも収穫できたらうれしいなと思います。(そして定期的なリンデンの透かし剪定を希望します笑)。

今日の種まきは、オクラ、ゴボウ、そして残っていたモウカワタ。オクラはワイワイハーブサークルと、耕起エリアのエダマメの間などに。オクラは1本で育てるより数本一緒に育てたほうが、育ちが緩やかになり、実がすぐに硬くなるのを防ぎやすいらしいということで、一ヵ所に4~5粒ずつまきました。暑さに強いらしいので今からでもきっと大丈夫でしょう。

エダマメの間にオクラたねまき
不耕起エリアのネギの間にまいたエダマメ(秘伝豆)がもう芽が出かかっていたのですが、エダマメとネギの相性が悪いとあとから知ったため、掘り返して別の場所(ニンジンの間)にこっそり移動。先週まいたラッカセイが発芽しかかっていました。暖かい時期の発芽はスムーズです。
後半はひたすら草取りをしました。イネ科の草はあっというまに大きくなってしまうので今のうちにできるだけやっておきたいものです。また、勢力を拡大しすぎているゲンノショウコやアグリモニーも減らすようにしました。

イネ科の雑草たちが元気になってきました
マリーゴールドの苗の間に、小さな小さなマリーゴールドが生えてきていました。自然に種が落ちて発芽したのでしょうか。

写真の真ん中あたりに小さなマリーゴールドが
こちらは同じく自然に発芽したらしいビロードモウズイカ(別名マレイン、ヨーロッパや北米で古くから呼吸器疾患などに用いられてきたハーブ)。フォーカルポイントになるほど大きなハーブで、繁殖力が強く、あちらこちらに増えて存在感を増しています。

トマトが色づいてきました。いつの間にか群生したベルガモットが咲き誇っています。雨に濡れたハーブたちはいつもと違う魅力を放っているような気がします。
