ハーブガーデン作業日記
*2023年5~6月編*

スタッフ家田です。引き続きガーデン作業の様子をお伝えしていきます。

5月2日(火)

雨が上がったあとの気持ちの良い晴天です。こんな日はグッと植物が大きくなるのだそうです。確かに、コーンフラワーもカモミールもアナベルも、色々なものがグッと伸びてボリュームが出たような気がしました。

ティートゥリーの白い花がふさふさと可愛く咲いていました!去年も少し咲いていたそうですが、気づきませんでした。こんなに花をつけたのは初めてのようです。ブラシノキのミニ版のような感じですが、もっと繊細でかわいらしい花です。

ティートゥリーの花

ティートゥリーの花

ガーデン中央水路の自然石とその周りの芝エリアを除草して落ち葉を除きました。スタッフSさんこだわりの箇所。ここの草や落ち葉をとってキレイにすると、周りがナチュラルでもメリハリがついて気持ちの良い印象になるのです。

今が盛りと咲き誇っているジャーマンカモミールたち。すこし背丈が高くなっているので、収穫を兼ねて切り戻しました。総務部FさんとTさんが、ポプリ作りのために採りに来ました。乾燥させてワークショップやプレゼントに活用するそうです。

ジャーマンカモミール

ジャーマンカモミール

5月9日(火)

フレンチラベンダー

フレンチラベンダー

肌寒い朝でしたが、陽が出てからは作業中ぽかぽかしていました。

すでにバラが見ごろを迎え、ラベンダー類の中では一番乗りでフレンチラベンダーが咲き、シャクヤク、ガウラ、ムギセンノウ、フウロソウなどが咲いています。バラは5月下旬のオープンガーデンには終わってしまいそうです。そのかわり、いつも6月に咲くラベンダーが前倒しで咲くかも?!とのことです。
エビネがひっそりと可憐な花をつけていました。

エビネ

エビネ

ワイワイハーブサークルの様子

ワイワイハーブサークルの様子

ワイワイハーブサークルがだいぶ混み合ってきましたので、間引き収穫しました(ミズナ、ミニレタス類、ジャーマンカモミールなど)。とても混んでいるところは抜いてしまったのですが、土壌の微生物を豊かにする観点からすると、根は残した方がよかったと思いました。いろんなハーブが混じり合っている様子は美しいです。

いつものようにスギナを抜きました。前に取ったところもどんどんでてきます。コーンフラワーの咲き終わった花を分岐点まで切り戻しました。

5月16日(火)

ロックローズ

ロックローズ

今日は晴れて気持ちの良い日。作業しているとかなり汗ばみました。
ガーデンはどの植物もボリュームが出てきて、バラは盛り、ラベンダーグロッソなどももうすぐ咲きそうな様子で、ちょうどオープンガーデンの頃は開花しそうです。アナベルもつぼみがつきはじめており、ローマンカモミールやダイヤーズカモミールの開花ももうすぐの様子。ロックローズが個性的な花をつけています。

水路のスギナ取りがようやく一通り終わって、Sさんはホッとした様子。

園路を歩いて通りやすいよう、ボリジやムラサキツユクサやカモミールなど、茂りすぎた植物を切り戻したり不要なところは抜いたりしました。カモミールにはよくアブラムシがつくのですが、ここのはほとんどついていないので、生でハーブティーにするのもよさそうです。切り戻したところからまた花が咲いて、オープンガーデンのときにはまた満開になっていてくれるといいのですが。

12月に社長がお知り合いからいただいたという赤松の枝、お正月飾りの役割を終えたものを活用。古い葉を切り落とすと、その枝の造形がすばらしく、オブジェとして飾ることに。松の葉は畑のマルチングに使用。まっすぐな枝は側枝を切り落として、支柱等として使えるようにとっておき、不要分でコンポストの分解が難しそうなものは焼却へ。なかなか大変な作業でした。

剪定した松の枝

松の枝はオブジェのよう

松の葉は畑のマルチングに

松の葉は畑のマルチングに

(後日談:松の葉は殺菌作用が強いため、畑地中のバクテリア生育のためには他の場所に敷いた方が良いそうです。)

5月24日(水)

ジューンベリー

ジューンベリーと空

昨日一日降った雨のお蔭でますます生き生きとしたお庭。緑も青い空に映え、手の届かない高いところで赤く色づいているジューンベリーをうらやましく眺めました。いよいよオープンガーデンに向けて今日明日が最後のひと仕上げといったところです。

特に目につくところのスギナをとりました。意外とまだたくさん残っています、というよりまた生えてきています。コーンフラワーなどの花がらをつみました。

ワイワイハーブサークルのナツグミが実をつけている

ワイワイハーブサークルのナツグミが実をつけている

ワイワイハーブサークルではナツグミが実を付けました。マリーゴールドが花をつけ始め、ナスタチウムの開花はもう少しといったところ。オープンガーデンでお客様に意図が伝わるよう、説明の立て札を見えやすい位置に立てました。

5月30日(火)

大勢のお客様で賑わったオープンガーデン(5月27日の様子)

お客様で賑わったオープンガーデン(5月27日の様子)

26日(金)、27日(土)に開催したオープンガーデンは天気にも恵まれ、大勢のお客様で賑わい、無事終了することができました!

今日は雨上がりで湿度が高く、陽が差し込み、朝から暑くなりそうな予感。庭に入ると、湿った空気が立ち上るせいか、香りが漂ってきます。中でも強い香りを放っていたのはコリアンダー(パクチー)。風に乗ってきた匂いは癖のある臭いではなく、爽やかな香りに感じられました。

コリアンダーの花は繊細で美しい

コリアンダーの花は繊細で美しい

マジョラムやキバナノコギリソウ、大輪カラミンサなどの苗を植えました。少し陽が当たるように、周りのアメリカフウロやマンテマなどを少し切ったりしました。

ロックローズの裏当たりに生えてきたビワをサンショウの隣に移植。前にクスノキの奥で実をつけていたビワは枯れてしまったとのことです。

6月6日(火)

こまめに水分補給しながらの作業。曇りですが、蒸し暑く汗ばみます。
スタッフKさんの叔母様からいただいたメダカを池へ放流すると、集団で元気に泳ぎだしました。

メダカを池へ放流

メダカを池へ放流

タマネギはシートをはずして収穫。昨年より小ぶりです。

スナップエンドウとツタンカーメンエンドウをそれぞれ収穫。といっても茹でて食べられそうなのはスナップエンドウの一部のみ、あとはもう食べ時は過ぎているので乾燥させて種として保存することに。ツルは外して刻んで、間に植えていたサトイモのマルチに。

苗床のサツマイモを、5つの土の袋に植え付け。ツルを挿すだけなので簡単です。

家庭菜園にもおススメ。土の袋で育てるサツマイモ

家庭菜園にもおススメ。土の袋で育てるサツマイモ

ジャーマンカモミールのきれいな花先を摘んで、洗って、干しました。作業には手間取り、思ったより量が収穫できませんでした。花は最初に咲いていたものより小さいようです。2度目3度目に咲く花は小さくなるのでしょうか。

ジャーマンカモミール

収穫したジャーマンカモミールの花

今日は草取りなしで、収穫と植え付けという日になりました。

6月13日(火)

雨上がりの庭。午前中に通り雨のような雨が降りましたが、午後は晴れて汗ばむ陽気となりました。

リンデン

満開のリンデン

アナベルの白い花

アナベルの白い花

リンデンの花が一斉に咲いています。木の下に行くと、爽やかで優しい香りに包まれました。アナベル、ヤロウがほぼ満開。雨上がりに白い花が爽やかさを添えます。
ワイワイハーブサークルでは、小さなヒマワリとシュンギクの黄色の花が咲いていました。

畑で茂って花が咲き終わったコリアンダーを片付けました。一部はすでに束ねて種取りのためにぶら下げて乾燥してあったのですが、残りの分は、一カ所を残してあとは整理しました。青い実をピクルス用に少し収穫しました。あとは種のある先端部は刻んで畑に、茎の部分はコンポストへ。

畑に植えてあったグミの木のうち1本が(陽当りが悪かったせいで)枯れかかっていたので、エゴノキの近くへ移植しました。葉っぱは一枚も残っていませんが、枝はまだ生きていたので、復活することを願います。

咲き終わったオルラヤを根から抜きました。繁殖しすぎているので、引き続き残りのオルラヤも一部を除いて抜く予定です。昨年よりは早めに作業開始できているので、増えすぎの防止になればと思います。

ネムノキ下ではミーティングが行われていました。なんだか絵になります。

ガーデンで打ち合わせ

ガーデンで打ち合わせ

6月21日(水)

梅雨の晴れ間の今日は、(私にとっては)待ちに待ったドクダミの収穫の日です。花が盛りの5月が適期だったのですが、他の作業との兼ね合いもありなかなかタイミングが合わず、6月の梅雨の晴れ間の今日となりました。できるだけ花がキレイに咲いているものをガーデンのあちらこちらを探し回り、根からとりました。間引き収穫のようになったので、除草(減らす)の意味ではあまり寄与できなかったかと思います。やや木陰になっているところでドクダミを採取していると、立派なミツバが目に入りました。あまりにも大きく立派な葉っぱで、売っているものとは別物のようです。紫のものもあり観賞価値も十分です。ついつい見入ってしまいました。

ドクダミとミツバ

ドクダミとミツバ(右下、右上はギボウシ)

ドクダミを洗って干す

収穫したドクダミは洗って干します

収穫したドクダミは、Tさんに手伝っていただき桶で洗ってざるに広げて乾かしました。最初根ごと洗って丸ごと乾燥しようと思っていたのですが、根からたくさん土が出てしまうので、結局根は切って別にして洗って干しました。

6月22日(木)

昨日摘んだドクダミで、念願のチンキづくりです。
昨年Sさんが作って持ってきたチンキが虫刺されによく効いたので、一度作ってみたかったのです。

昨日のうちに収穫、洗浄、乾燥を頑張ったので、今日は消毒した瓶に適当な大きさに切ったドクダミを入れてホワイトリカーを注ぐだけなので本当に簡単でした。おしゃべりしているうちにいくつもチンキの瓶が出来上がりました。作業中はあの独特の匂いに包まれていましたがだんだんいい匂いに感じてきました。季節の手仕事、幸せだなあ、と感じました。

ドクダミチンキ

ドクダミチンキ。これからしばらくねかせます。

これから時々瓶を振りつつ様子を観察していきます。出来上がりが楽しみです。

6月27日(火)

今日は朝から蒸し暑く、汗がとめどなく流れ、蚊も寄ってきました。水分補給しながらの作業です。

ジニアの種まき

ジニアの種まき

Tさんの持参したルピナスとジニアの種をセルトレイに蒔きました。(ルピナスの種は前日から一晩水につけておきました。)種まき用の土をセルトレイに満杯近くまで入れ、ジョウロで十分湿らせたあと、1~2粒ずつ蒔き、薄く土をかぶせてさらに軽く水やりしました。すぐ乾いてしまわないよう少し日陰になるところに置きました。うまく発芽しますように!

ラベンダーを収穫し、輪ゴムで縛って陰干ししました。少し収穫期を過ぎてしまったものもあります。意外とタイミングよく収穫するのが難しいことだなあといつも思います。ラベンダーの作業中はあまり蚊も寄り付かず、よい香りに包まれ爽やかな気持ちで作業できました。

ラベンダー

収穫したラベンダーをドライに

アーティチョークの紫色の見事な花も、生け花、ドライ用に収穫しました。

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