花粉症を和らげる、ヨーロッパの道端ハーブ『ネトル』
ネトルは和名を「セイヨウイラクサ」といいます。その名のとおり、触れると肌にピリピリチクチクと刺激を及ぼす刺毛が葉や茎にある植物です。
ヨーロッパを中心に古くから重要なハーブの一種と考えられており、ビールやチーズの製造過程で用いられ、繊維質の葉や茎は布や紙の原料になりました。体質改善作用、利尿作用、抗アレルギー作用、血行促進作用、造血作用、血液浄化作用、消炎作用、収れん作用などの多くの作用を持ち、貧血予防や血液の浄化、喘息や花粉症などのアレルギー症状を和らげる効果があるといわれています。
かつて、ハーブの旅でヨーロッパに出かけた時、道端で旺盛に繁殖している姿を見かけて、触れて痛い目にあったことがあります。
ネトルの楽しみ方
ネトルのハーブティー
<材料>
ネトル ティースプーン山盛り1~2杯
熱湯 約150ml
<作り方>
ポットやカップに入れ、蓋をして2~3分間抽出します。(お好みで抽出時間は加減してください。)
乾燥葉のハーブティーは生理不順や美肌に効果的だといわれています。
1日3回が服用の目安ですが、初めての場合は薄めに入れ少しずつ香りや味をシングルで(他のハーブとブレンドせず)味わい、体の反応を確認するのがおすすめです。
注意:心臓および腎臓の機能低下による浮腫がある場合は注意が必要です。利尿剤および高血圧薬との併用は避けること。
ネトルを外用として
ハーブティーを切り傷、負傷、痔、火傷、熱湯や蒸気による熱傷、かみ傷、刺傷(ネトルによる傷も含む)に用います。
参考文献
「メディカルハーブの事典改訂新版」東京堂出版
「プロフェッショナルハーブ療法」ガイアブックス、産調出版
「花のもつ癒しの〜魅力フラワーリーリング図鑑」ガイアブック、産調出版
「ハーブのすべてがわかる事典」ナツメ社
ブログ著
鈴木さちよ
ブログ監修
管理栄養士 坂本禮子