ハーブガーデン作業日記
*2025年7~8月編*

スタッフ家田です。7月でガーデン作業はひと段落して、暑い暑い8月中はお休みとなります。それでも、暑くて外に出たくないといいながらつい様子を見に(時にはミニトマトやブルーベリーをつまみに)行ってしまいました。作業日記と観察日記を織り交ぜてお送りします。

7月1日(火)

最高気温34℃、曇り

本社会議室で梅シロップづくり。ガーデンスタッフのほか、本社から3人のスタッフも参加して行いました。ビンを洗って消毒後、先週収穫して冷凍しておいた梅と8割の量の氷砂糖を交互に入れました。約5kgの梅を8Lのビンと4Lのビンに分けて仕込み、4Lビンの方にはリンゴ酢も入れました。保管場所は温度が安定する本社のコピー室に決定。あとは様子を見て時々ゆすって、完全に砂糖が溶けきるのを待つのみです。あらためて見ると大粒で立派な梅の実です!収穫から取り組んだので、出来上がりがとても楽しみです!

梅シロップづくり

昨年種取りしたバタフライピーが発芽してこないので、追加で市販の種をまきました。ショウガと交互に植えています。また、晩生のエダマメ「秘伝豆」の種まきをしました。山形出身のTさんによると甘みがあって、枝豆として食べても美味しいとのことです。こちらも楽しみです。ここのところ枝豆は虫にやられたり膨らまなかったりと失敗が続いています。今年こそうまくいくと良いのですが。

バタフライピー種まき

バタフライピー種まき

ジャガイモの葉が枯れたところを収穫しました。小粒でしたが美味しそうです。

収穫したジャガイモ

収穫したジャガイモ

7月10日(木)

最高気温28℃曇り

夕方から雨予報のため、曇って、風もあって最近ではめずらしく涼しいハーブガーデンです。昨日体調不良で作業できなかったため、今日は様子を見にガーデンへ。先週からまた変化があり、色鮮やかな花も咲き、野菜も実り、あらためて「美しいな」と感じました。特に目を引いたのがエキナセア。鮮やかな紫がかったピンク色の大きめの花が風にゆれて存在感抜群です。個人的には、ちょっと風邪引きそうだなというときにエキナセアのチンキを喉にたらしたりしています。ガーデンのエキナセアでも作ってみたいです。

エキナセア

エキナセア

収穫のエリアではピーマン、ナス。ミニトマト、エダマメなどが実ってきています。昨年草が茂りすぎてしまった反省を生かして、収穫しやすいように周りの草は小まめに抜いたりカットしたり。嬉しいのがスイカ。今年は株を増やして、SさんとTさんが様子を見ながら育ててくれていますが、花が咲いて、一部にはもう実がなりはじめました。そして種から育てたヒョウタンやハイビスカス(ローゼル)も好調。

スイカの花

スイカの花

ヒョウタン

成長するヒョウタン

ガレージには収穫したクワ(マルベリー)の葉が干してありました。

クワの葉

クワの葉

本当に恵みでいっぱいのガーデンです。

7月18日(金)

最高気温33℃曇りのち晴れ

1週お休みしてしまって久しぶりの夏日の作業はやはりきつかったです。「わたしたちは慣れてるから」と暑さをものともせず、逆に私の体調を気遣って下さるベテランの2人…。とてもかないません。自分も体力をつけなくてはと痛感する日々です。

さて、ヒョウタンが急成長しており、すぐにブドウ棚の上部に達してしまいそうです。そのため、今日はその棚の上部にヒョウタンのつるを誘引するためのネットを取り付ける作業をしました。三脚に上るのも梅作業で多少慣れたのか、今日はそこまで怖いと思いませんでした(笑)。隣に生えているブドウの枝にからんでしまわないような工夫も。ヒョウタン元気に育ちますように。その隣をみると、ネットにスイカが3玉!「だんご三兄弟みたいね」とTさん。どちらも楽しみです。

ヒョウタン誘引のためのネット

ヒョウタン誘引のためのネット設置

スイカ

スイカ

ピーマン、キュウリ、ミニトマト、ナス、そして枝豆、ビーツを収穫。エダマメは毎年失敗が多いのですが、今年は最初にまいた極早生品種はカメムシにもやられず実を膨らませてくれました!時間差で7月に入ってまいた晩生の秘伝豆は、9月~10月ごろの収穫を予定しています。なかなか庭に来られない8月を避けるようなラインナップにしてみたのですが、秘伝豆も収穫まで行けますように!

今年はエダマメが順調

今年はエダマメが順調

ビーツ収穫はもしかしてハーブガーデン初かもしれません。切ると断面がナルトのよう!この鮮やかさ!

ビーツ

ビーツ

7月22日(火)

最高気温34℃晴れ

先日のビーツをお味噌汁にいれてみました。見た目はナルトのようでかわいかったのですが、なんだか土のような味がしました。ロシア料理屋さんでボルシチを食べた時そんな味したかしら?と思ったのですが、調理法の工夫が必要なのでしょうか。そんなわけで、最近育てた見た目の可愛い変わった野菜対決(?)では、(先月収穫した)コールラビの方に軍配が上がるね!とTさんと話したのでした(コールラビは生食でも、ぬか漬けにしても、お味噌汁に入れても美味しかったです)。ビーツの方は美味しい食べ方を探りたいと思いました。

収穫のエリアには、昨日さちよ社長がモロヘイヤ、つるムラサキ、オクラなどを植えたところでした。不耕起エリアの方が、なんだか野菜も草も活き活きしているみたいです。一方、同じ不耕起のワイワイハーブサークルも元気ですが、無施肥のためか野菜の生育は小さめです。

不耕起エリアの様子

不耕起エリアの様子

耕起エリアの様子

耕起エリアの様子(やや乾燥気味??)

ワイワイハーブサークルの様子

ワイワイハーブサークル(不耕起・無施肥)の様子

休憩後はガーデンに戻って園路沿いの除草、Sさんは芝生の草取りと刈り込み、またジューンベリーからたくさん細い枝が出てきたので一部抜く作業などを行いました。

ジューンベリー

ジューンベリーの下枝抜き

私は、またバケツにたまってきたコーヒーかす(カビも混ざっています)と米ぬかともみ殻燻炭をベースにして、腐葉土と池の水を加えてぼかし肥を仕込みました。暑いので短期間で発酵してくれることでしょう。

コーヒーかすぼかし肥仕込み

コーヒーかすがたまったので、ぼかし肥仕込み

7月31日(金)

最高気温30℃晴れ

ネムノキの下で、ガーデンスタッフが梅シロップを味見しながら今期3月から7月までの振り返りをしました。

今期は、暑く長くなった昨今の夏を鑑み、エビスグサやローゼルなど暑さに強く(夏の間の管理が不要で)活用しやすいハーブを昨季の種から苗を育て、複数個所に植え付けました。これらはしばらく定番のハーブになりそうです。昨年から育て始めたハトムギやアイはこぼれ種から発芽して順調に育っている様子なので、定着していくと思われます。

元気に育つローレル

元気に育つローゼル (ハイビスカス)

こぼれ種から育ったハトムギ

こぼれ種から育ったハトムギ

収穫したハーブの活用に関しては、ドライにしたハーブをティーやサシェづくり、入浴剤用にと利用できたことだけでなく、ドクダミチンキづくりや梅シロップづくりなど鮮度が大切な生(収穫したて)のハーブの活用を時期を逃さず行うことができました。このように、収穫してクラフトまたは食を作って楽しむという過程をもっと多くの方と共有できるように考えていきたいと思います。

ガーデンメンバーの役割も、維持管理だけでなく、収穫、活用、共有へと広がっています。

* * *

咲き終わってしまったラベンダーの剪定をしました。ちゃんと収穫時期に収穫できず反省しました。

収穫時期を過ぎたラベンダー

収穫時期を過ぎたラベンダー

8月6日(水)

最高気温33℃晴れ

セミの鳴き声が響き渡るハーブガーデンです。
風邪を引いたあと、喉の調子が悪く時折咳が出るというスタッフのためにタイムを収穫しにきました。常緑なので、年中必要なときに収穫して利用できるところがよいですね。

コモンタイム

コモンタイム

エビスグサの花が咲き始めました。昨年の冬に種を収穫して、炒ってお茶にしたのですが、一部は種まき用に残しておき、春に種をまきました。それが順調に成長し、いまはガーデンのあちこちで大きく育っています。暑さにも強い様子で、葉の形も個性的でお庭のアクセントになっています。秋の収穫が楽しみです。

エビスグサの花

エビスグサの花

8月18日(月)

最高気温31℃曇り

ガーデン入口のアオハダがきれいな赤い実をつけています。グリーンが主体になってるガーデンなので、赤はとても目を引きます。

アオハダの実

アオハダの実

来月藍の生葉染めをする予定なので、藍(アイ、アイタデ)の様子をチェック。もう少し旺盛に生育しているかと思いましたが、思ったより茂っていません。そして虫食いだらけです。人にとっても食べられる野草ですが、虫にもごちそうなのでしょう。虫食いでも藍染には影響なさそうですが、量が足りるかどうか少し心配です。

アイ(藍)

アイ(藍)

8月22日(金)

最高気温33℃晴れ時々曇り

ガーデン入口ウッドフェンス沿いのリコリスが、淡いピンクのおしゃれな花を咲かせています。

リコリス

リコリス

ヒョウタンはどうなったかな?と様子を見に行くと、なんと、地植えにして苦労してブドウ棚に誘導した3株中2株が枯れ、残った1株も瀕死の状態。これではヒョウタンの実がぶら下がるの絵はみれないかも、とあきらめかけたところ、別の場所にヒョウタンの実を発見!苗床に残してあったヒョウタンがたくましく周りに伸び広がって、実をつけていたのでした。思い通りには育たない、正直な植物の姿になんだか小さく感動しました。

苗床から成長したヒョウタン

苗床から成長したヒョウタン

ショウガの間にまいたバタフライピーの種が育っていました。ショウガ自体も元気です(土寄せしておきました)。

ショウガの間で育つバタフライピー

ショウガの間で育つバタフライピー

8月25日(月)

最高気温32℃曇りのち晴れ

イブニングプリムローズが可憐な黄色の花をつけています。別名メマツヨイグサ、月見草ともいわれます。といっても、花はぺちゃんこに閉じた状態。夕方に開き、朝には閉じるそうです。どおりで朝が弱い私は花が開いているのを見たことがなかったのですね。道端でもみかけることがあるハーブ(外来種)です。どちらかというとやっかい雑草扱いになっているように思いますが、種からとれる油は貴重なγ‐リノレン酸を含み、炎症を抑えたりPMS緩和、アレルギー改善にも効果があるといわれています。むやみに増やしてはいけないハーブですが、油を搾るのは難しいとしても、種をゴマのように食事に取り入れるのはどうかな?と思ってみたりもしました。

イブニングプリムローズ(月見草、メマツヨイグサ)

昼間は花を閉じているイブニングプリムローズ

アグリモニー、ゲンノショウコが花を咲かせ始めました。そろそろ夏もおわりでしょうか(と信じたいところです)。

アグリモニー

アグリモニー

ゲンノショウコ

ゲンノショウコ

Share