ハーブガーデン作業日記
*2023年7~8月編*
スタッフ家田です。引き続きガーデン作業の様子をお伝えしていきます。
7月4日(火)
今日は朝から晴れて気温は上がりましたが、気持ちの良い風が吹き抜ける日でした。ガーデンのハーブたちもそよそよと揺れて爽やかな梅雨の晴れ間でした。
まずは、園路や芝にたくさんのネムノキの花が落ちているのを掃きました。
残っていたジャガイモを収穫。「男爵」「メークイン」「北あかり」「ぽろしり」「シャドークイーン」の5種。肥料不足だったのか、植える間隔が狭かったのか、どれもかなり小ぶりでした。(後日、持ち帰って食したスタッフからは「美味しかったー」の声がきかれました。)
セージ類色々、ラベンダー、ヤロウなどの苗を植えました。「植えるだけ」と思いきや、場所を考えたり、草取りをしながらの作業なので、意外と時間がかかります。
ワイワイハーブサークル※で優勢になっている背の高いシュンギクを根元に近い部分で切りました。ちょうど花が咲いているので花束のようになりました。Tさんが持ち帰って生けてくださるそうです。エダマメが実っているのを、5鞘ほどですが収穫しました(後で茹でて味見してみたら美味しかったです)。
スギナを抜き、雑草をカットした後、トマトの苗(というより脇芽をつんだもの)を4カ所に植えました。根付いてくれるといいのですが。手入れしていると、ナスタチウムが徒長していたり、インゲンが伸びてきていたりするのに気づきました。やはり少しでもこまめに手を入れた方がよさそうです。
休憩のお供はSさんお手製のエゴマ巻おにぎりとエダマメおにぎり、キュウリの漬物、スイカなどでした。おにぎりのエゴマ(もしかしたらエゴマとシソの交雑種)はハーブガーデンで採れたものです。
7月11日(火)
今日は予想最高気温34℃、予想通り暑くて汗が滝のように流れました。あまり直射日光を浴びないよう気をつけながら作業しました。
ワイワイハーブサークル※のイネ科の草を再びカット。インゲンの種を追加し、支柱を立てました。先日植えたトマトは根付いているようです。また、ホーリーバジルの苗(こぼれ種で生えてきたもの)を3~4株ほど植えました。
水戸黄門こと徳川光圀公が水戸藩につくらせた家庭療養本『救民妙薬』をお手本にしたエリアを、来年も開催するオープンガーデンに向けて整備することになり、昨日から草をとったり、咲き終わったコーンフラワーを整理したりと準備が始まっています。今日は早速、Tさんが持参した苗(ナンテン、クチナシ、ホトトギス、ツワブキ)をヤマモモの近くに植えました。また、その周辺の除草をしたり、花の咲き終わったムラサキツユクサや数が増えてしまったタデなどを根元から切って整理すると、鬱蒼としていた場所が、木漏れ日が差し込む少し明るいエリアに変わりました。ここに今後植栽を追加していく予定です。
オレガノ、エキナセア、バーベナハスタータ、チコリ、フェンネル、ダリアなどの花が元気に咲いています。
7月25日(火)
晴れてとても暑い日。滝のように汗を流しながら作業しました。
6月末に種をまいたルピナスとジニアは、連結ポットのままでは夏を越せそうもないので、一回り大きなポットへ植え替えました。夏の間、水やりが必要になります。どうにか夏を越せますように。
販売用だった苗を植え付けました。この暑さと乾燥で葉がなくなって茶色くなっているもの、残念ながら根までダメになってしまったものもあります。いずれにせよ、ポットのまま置いておくよりはと植え付けることになりました。成長したときの高さや広がり、日照条件、何よりどこが似合うのかを考えて、植える場所を決めます。よく知らない種類もあり、どこに植えるべきかかなり迷いました。
場所を決めたら、周りの草を刈りながら植え込んでいきました。この暑さですが、どうか一つでも多く根付いてくれますようにと願いながら…。かなりの種類と数を植えたので、どのように庭が変化するか楽しみです。さらに多様性が増したらうれしいなと思います。
畑のシソがかなり優勢で植えた野菜が見えにくいほどになっていたので、思い切ってカットしました。カットしたものはそのままマルチングとしました。この判断が吉と出て野菜の生育がよくなりますように。
8月1日(火)
今日は久々の曇り空で、雨予報の日でした。風もあって、久々にあまり汗が流れない作業日です。
苗を植えていると、ゴロゴロと音が聞こえてきて、やがて雨が降り出しました。雷が近くに落ちて大きな音がして、急いでガレージに退避し、一旦休憩となりました。
Sさんが気合を入れて育てたスイカを試食しました。順調に育っていた3玉のうち、急にツルが枯れだした2玉を急いで収穫したそうです。1玉はまだツルが無事なので残してあるとのこと。黒いスイカの方をいただきましたが、美味しかったです。本当はもっと大きく甘くなったのでしょうが…。急に枯れてしまった原因を尋ねると、やはりこの暑さでの水不足だと思うとのことでした。植えた部分の周囲が砂利で土が少なかったので、乾燥に耐えきれなかったようです。
それでも、去年の失敗(日陰になってしまい収穫ゼロ)から3玉収穫まで向上。来年こそはもっといい場所に植えてたくさん収穫をと気負うSさんでした。
日照りの暑い日が続いていたので、今日の雨は本当に恵みだと感じました。庭も久しぶりに潤って、植物もきっと喜んでいるでしょう。農家の方々も喜んでいることでしょう。
8月8日(火)
沖縄に台風が来ている影響で(湿気を含んでいて爽やかとはいえませんが)風が吹いていて、暑いけれどいくらか助かります。ガーデンに入ると緑陰があって、アスファルトの道路などと比べるとずっと涼しげです。ガーデン入り口近くのアオハダが赤い実をつけていました。
今日はずっと気になっていたガレージの種を整理しました。蒔き時(春、遅い春、夏、秋、冬)、野菜か花かで分類し、紙袋(コピー用紙の袋)に入れ整理しました。これで、蒔き時を逃さずに種をまけます。珍しい種もあり、宝の持ち腐れにならないよう、タイミングよく蒔いて育てることができれば、また喜びもひとしおなのではないかと想像します。
ワイワイハーブサークル※の雑草を刈り、また、周囲からはみ出てきたタイムなどもカットして、下草のように敷きました。そして、さっそく分類した種のなかから、8月まき時のものと、周年まける葉物類やニンジンなどの種を少しずつミックスしてまきました。その後たっぷりと灌水しました。ここはイネ科の雑草ばかりが旺盛で、夏野菜の出来はどれもイマイチです。シソはいっぱい出ていますが虫食いで小さいし、キュウリは変な形の実を一つつけたあと枯れかけてますし、ナスタチウムはいつの間にか姿を消し、トマトやインゲンは植えた時期が遅かったのか、また苗や種が悪かったのか、まだ小さく結実までいっていません。これから秋にかけては集中的に種まきや苗の追加を行って盛り返していきたいと思います。
8月29日(火)
3週間ぶりのガーデン作業です。今日は私一人。最高気温33℃予想、風もあまりなく晴れて暑い日なので、こまめに水分補給を心がけました。
8時半にはもう太陽が照りつけ、水やりするにはもう少し早く来るか夕方の方がいいなと思いつつ、植木鉢やプランター、ポット苗、7月以降に植えたところを中心にホースやジョウロで水をかけてまわります。1時間はかかりました。水をかなり使うので、雨水を溜めて利用できればと思いました。
ワイワイハーブサークル※は相変わらずメヒシバなどの雑草が旺盛です。土の表面はパサパサ、8月8日のタネはみたところ全く発芽しなかったか、発芽しても育たなかったようでした。
そして、残念ながら1年目の夏野菜はほぼ失敗といってよさそうです。トマトやインゲンは弱々しく、ダイズはわずかに実った豆を2~3鞘残すのみ。梅雨明け以降の降水の少なさや暑さのせいもあるのかもしれませんが、植えた苗の数が少なすぎたのかなと思います。ある程度淘汰されることを前提にタネや苗を密植しなくては駄目だったのかもしれません。
気を取り直して秋以降の収穫をめざして立て直しです。協生農法®マニュアルによると、根菜類、葉野菜のタネ蒔きのリミットは9月の初旬。しかもなるべく早く蒔くのがベター。ということで、今日は草刈り(抜かずに根際で切る)後、ニンジンやダイコンなどの根菜類とコマツナやワサビ菜などの葉野菜類のタネをまきました。今回は発芽がうまくいくよう見守りつつ、最小限の水やりは行っていきたいと思います。刈った草は種まき後薄くマルチにしました。
※ワイワイハーブサークル・・・直径約1.8mの円形のエリアに、協生農法®の考え方に基づき、無耕起・無施肥・無農薬で多種類の野菜やハーブを密植し、季節ごとの収穫と生態系の形成を目指しています。詳しくは、ハーブガーデン作業日記*2023年3月~4月編*もご覧ください。