ハーブガーデン作業日記
*2023年3月~4月編*

スタッフ家田です。しばらく間が空いておりましたが、2023年も引き続きガーデン作業の様子をお伝えしていきます。

3月7日(火)

「啓蟄(けいちつ)」とは、春の陽気に誘われて土の中の虫が動き出すころのこと。冬の間作業を休んでいたガーデンスタッフも、虫と一緒に始動します(笑)。本当は6日から啓蟄だったのですが雨だったため、本日が作業開始日になりました。実は私は家庭の事情で参加できなかったのですが後からきいた話によると、フキノトウがでていたり、ヒメリュウキンカ(黄色の花)が咲いていたり、たくさんの春の芽生えを発見した一日だったそうです。

3月21日(火)

ガーデン入り口

ガーデン入り口。左にミモザ、奥にトサミズキの黄色が見える。

シデコブシの花

シデコブシの花

今日は春分の日。先週から体調を崩していた私はなかなかガーデンに来ることができず、早春のワクワクするような小さな芽吹きをだいぶ見逃してしまいましたが、ようやく足を踏み入れました。ミモザ、トサミズキ、アーモンド、スイートバイオレット、シデコブシなどの花が咲いていて、肌寒さの中、心がホッと温かくなるようでした。

今日は、ある計画を実行に移す日。ガーデンの一角に、これまでとは少し違うやり方で、ハーブや野菜を育てるエリア(とりあえず“円形農園”と呼びます)を作る日です。「違うやり方」というのは、狭いエリアにものすごくたくさんの種類の野菜やハーブを密に植えること、そして農薬も肥料も堆肥も与えず、土は耕さないこと。そのかわり、多様な植物に集まってくるいろんな虫や鳥たち、増えていく土の中の微生物の力を借りて、土づくりをします。美味しい野菜やハーブの恵みをいただきつつ、豊かな生態系を形成することを目指します(協生農法® の考え方に基づいています)。

協生農法®のエリアを施工中

協生農法®のエリアを施工中

直径約1.8mの円形のエリアを定め、周囲を少し掘って中央を盛り上げたら土台はできあがり。中心部にナツグミを植え、全体にいろんな種類の種を混ぜて蒔き、所々に周りのエリアで育っていたハーブたちを拝借して植えました。ちょうど通り雨が灌水してくれました。

色々な種

様々な種を蒔きました

今は寂しい見た目ですが、これからぐんぐん育って楽しい所になることを期待します。

4月4日(火)

円形農園に、苗と種を追加し、自然石を円形農園の周りに施工しました。やはり囲むといい感じです。ワイワイハーブサークル

芽が出たサツマイモを苗床に埋めました。

カリンの花が可憐。クロモジ、ヤマザクラ、ジューンベリー、枝垂れ桜、ミモザ(終わりかけ)等々、見ごろの花がいっぱいで心躍りました。

ジューンベリーの開花

ジューンベリーの開花

4月11日(火)

早速元気よく出てきているスギナを抜きながら地面を観察していると、いろんな植物の芽が顔を出していてうれしくなりますが、自分にはまだ分からないものも多いです。まだ小さくて画像検索もうまくいきません。わかるものは、スカシユリ(!増えて嬉しい)、マロウ、カモミール、オルラヤ(オルレア)、など。新芽の状態で見分けられるようになりたいなと思います。

小屋に残っていたジャガイモ、サトイモ、キョウイモを空いている場所(なかなかない)に植え付けました。サトイモは広い場所があいてないので、スナップエンドウの白と紫エンドウの間に植えました。ちょうどスナップエンドウの収穫が終わるころ、葉が伸びてくるはず。

スナップエンドウの間にサトイモを植えた

エンドウの間にサトイモを植えました

タイムやボリジ、ヒメシャガの花が咲き始めています。先日始動した円形農園(まだ名前が決まっていません)では、ナツグミの花が咲いています。

4月18日(火)

円形農園、だいぶ芽が出揃ってきました。早速、スギナ、ゲンノショウコなど植えてない植物が混じり始めています。侵入した草の力も借りて土づくりをする方針なのですが、スギナは繁殖力が強すぎるので抜き取りました。追加で数種類の種を蒔きました。ワイワイハーブサークル、ゲンノショウコやスギナが混じる

ムベのツルが暴れているのをSさんがはしごに上ってパーゴラへ誘引作業。ほか、ヘビイチゴ、タマリュウの移植、スギナの除草などを行いました。休憩のおやつはTさん特製のウルイ(キボウシの新芽)とコシアブラの味噌和えと、淹れたての緑茶でした。

4月25日(火)

樹に残っていたナツミカン、ユズの実をとりました。残念ながら果実の中は水分が抜けてしまっていましたが、皮はピールにすれば美味しくいただけそうです。

スナップエンドウ、紫えんどう(ツタンカーメンえんどう)を収穫しました。紫の方は、少しでもサヤが膨らむと筋張って食べられないということで、平たいうちにと収穫したのですが、実はサヤが膨らんでから中のマメを食べるもののようです。ご飯に炊きこんで赤飯にするのが定番なのだそうです。今回収穫したものは、キヌサヤのように茹でて皮ごと食べることができました。

スナップエンドウとツタンカーメンエンドウ

ニゲラ、青い花の種、いろいろ花の種、スイートバジル、仙人草、ネトルなど、いろいろな種をまきました。

スギナ、カラスのエンドウ、オランダミミナグサ、カタバミ、アメリカフウロなど除草。オルラヤ、サルビア、アグリモニーなども増えすぎた分は除きました。

石の間に生えた草

石の間にもスギナをはじめ、いろんな草が生えてくる

円形農園は、だいぶ芽が育って混み合っているところもあります。名前は「ワイワイハーブサークル」に決定!みんな(植物、動物、微生物、人間)でワイワイ協力して、楽しいサークル(“円形”、“循環”の意味も!)にしていきたいという思いを込めました。

ワイワイハーブサークル

ワイワイハーブサークル

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