先人の知恵と願いが込められたハーブ『クロマメ』
新年明けましておめでとうございます。
2020年、令和時代も「マメ(健康)に暮らせますように」。
正月の祝膳にも登場するクロマメは、
先人の知恵と願いが込められた食材です。
クロマメは「薬膳」としては『甘味』に属し、
東洋医学が発祥と言われる「五臓六腑」の『脾・胃(ひ・い)』に働きかけるといわれており、
『腎(じん)』の働きを高める作用があると考えます。
▲丹波黒豆『黒の笑』
血や生命力を補って血液の循環を改善し、腰痛や月経不順、疲労回復、老化防止などに効果的です。
また、胃腸の働きを高めて水分の代謝を促すので、むくみ対策にもオススメです。
▲黒豆煮
アントシアニンやサポニンなどの抗酸化作用の高い成分も多く、
腹部膨満感、関節痛、しびれ、肥満など生活習慣病の改善にも優れています。
▲蒸し黒豆
脂肪の吸収を抑えるシアジニンが豊富に含まれていますので
体型が気になり始めた方にもオススメです。
冬の養生ドリンクとしてオススメ!
黒豆と黒ごまのホットドリンク
<材料>
黒豆きな粉 大さじ1
黒ごまのペースト 小さじ1
豆乳 200cc
はちみつ 適量
シナモン 少々
<作り方>
黒豆きな粉と黒ごまのペーストをよく温めた豆乳に混ぜ溶かし、
お好みではちみつやシナモンを入れます。
シナモンの代わりに生姜の絞り汁も良いでしょう。
冬の養生ドリンクとしてオススメです。
咳や喉の痛みに黒豆茶
黒豆の煮汁は、喉の炎症を解消します。
黒豆を煎じてお茶代わりに飲むと、
せきや喉の痛みの改善や声を美しくする効果が期待できます。
参考文献
『毎日使える薬膳&漢方の食材事典』阪口珠未(ナツメ社)
『からだに効く和の薬膳便利帳』武鈴子(家の光協会)
『家庭でつくる薬膳薬酒』謝敏琪(金園社)
『おばあちゃんの手当て食―自然の力で癒す食の処方箋―』梅崎和子(家の光協会)
著
鈴木さちよ
監修
管理栄養士 坂本禮子