赤い実が愛らしいスーパーフード『クコ』
赤い実が愛らしいハーブ「クコ」
「クコ」と聞くと、杏仁豆腐や中華粥の真ん中にのっている、小さな干しぶどうのような乾燥した赤い実を思い出す人が多いと思います。
ハーブガーデンで育ててみると、クコは実が丈夫で使い勝手が良い植物だということがわかりました。虫の食害にあったり、秋に強めに刈り込んでも、毎年絶えることなく枝葉を奔放に伸ばします。タネが飛んであちこちで芽を出して株を増やします。
スーパーフードとしても注目のハーブ
昨今は「クコ」が「ゴジベリー」とも呼ばれ機能性食品コーナーやスーパーフードコーナーなどにも並び、薬膳素材だけでなく美容や健康によい注目のハーブとしても取り上げられています。
クコは全草利用できる優れものです。春の新緑の頃は若芽や若葉を生や乾燥させて食用やお茶に利用します。夏から秋の季節は紫色の可愛らしい花を咲かせ、9月から11月頃は艶やかな赤い実を鈴なりにつけます。実は乾燥させて料理や薬用酒として利用します。根は秋に掘り上げ乾燥させ薬用に用いることもできます。
また、枝には小さな棘(トゲ)があるので、生垣としても利用できます。
クコ酒として楽しむ
<材料>
クコ(枸杞子) 200g
氷砂糖 300g
ホワイトリカー 1.8ℓ
<作り方>
煮沸した瓶に乾燥した果実と氷砂糖を入れ、ホワイトリカーを注ぎ漬け込みます。冷暗所に2ヶ月以上保存して完成です。就寝前に盃1杯ほどを飲用します。
クコの効能効果
◆乾燥した葉をお茶として:滋養・強壮・動脈硬化
◆乾燥した実を果実酒として:低血圧症、不眠症、強壮
◆乾燥した根皮を煎じて:糖尿病、消炎、解熱、強壮
ハーブ事典でもこのハーブを紹介しています
鈴木さちよ