女性に優しい果実をつけるハーブ『ナツメ』
数年前、京都で循環型生活を提案する『アイトワ』の森孝之氏から「妻のために植えました」というナツメの挿し木を分けていただきました。
▲ナツメの木/ハーブガーデンにて
ナツメの木の実は「桃(もも)季(すもも)杏(あんず)棗(なつめ)栗(くり)」の五果の一つにもあげられています。五臓を養う働きのある重要な果樹で、薬膳などにも欠かせない存在です。小さな果実には女性が不足しがちな鉄分、カルシウム、カリウム、マグネシウム、葉酸、ナイアシン、食物繊維などが豊富に含まれています。
▲ナツメの実/熟すと緑から赤茶色に
中国では「一日食三棗、終生不顕老(ナツメを1日に3つ食べると老いない)」という言葉があるそうです。緊張した体を緩め温めてくれ、美容、健康維持、精神安定など様々な効能が知られています。
森氏は、女性に嬉しい効能を持つナツメの木を、奥様が通る庭の一角に「安心の役割となってくれたら」と植えられたそうです。今年、私たちの庭(ハーブガーデン)でもたくさんの実をつけました。その優しい想いを引き継ぎたいと思います。
乾燥ナツメ(大棗)の作り方
熟したナツメの実を収穫します。(緑から少し白くなった頃)5日ほど日に干し、15〜20分ほど蒸して、再び完全に乾燥するまで干します。乾燥ナツメはだし汁の素やお茶や薬用酒などに利用します。
ナツメ茶の楽しみ方
乾燥ナツメを20粒ほど
水 5カップ
水に乾燥ナツメを入れて水が半量になるまで煎じます。3回に分けて食前に利用します。
ハーブ事典でもこのハーブを紹介しています
鈴木さちよ