寒い季節の定番、体をあたためてくれる「シナモン」
寒い季節の定番、体をあたためてくれる「シナモン」
小さな頃、アップルパイの香味として食べたシナモンが初めての出会いでした。
今では、寒い季節になると、コーヒーや紅茶にシナモンスティックやミルでひいたシナモンパウダーを入れて飲み物を楽しむのがお気に入りとなりました。
風邪の予防にもおすすめのシナモン
シナモンは体を温めてくれるのももちろんですが、乾燥して風邪がはやる季節に、頼もしい抗菌作用や抗ウィルス作用を持っているので御守り代わりにも親しまれています。
精油の抗菌作用はまた格別、菌を99.9%殺す能力も有するともいいます。ユーカリやティーツリーと共に冬の定番にしたい精油です。
鈴木さちよ
ハーブ事典でもこのハーブを紹介しています
豆乳で入れるチャイティーの楽しみ方
<材料>
シナモン 1本
クローブ 3〜5粒
カルダモン 3〜4粒
紅茶 3g程度
豆乳 250cc
はちみつ 適量
①豆乳を沸かし、紅茶の茶葉を入れ、スパイスを入れます。シナモン、クローブ、カルダモンなどのスパイスは、使う直前に軽く砕くと香りが強く立ちます。
②一度軽く煮立ったら火を止め蒸らします。風味のお好みによって蒸らし時間を調整してください。
③茶葉やスパイスを濾していただきます。はちみつを入れると飲みやすくなります。豆乳の代わりに牛乳でも楽しめます。風邪予防にも嬉しい飲み物です。
カプチーノスタイル
エスプレッソコーヒーに泡立てたミルクを加えオレンジピールやレモンピールと共にシナモンパウダーをふったカプチーノスタイルもお洒落です。
パウダーがない時は、シナモンスティックでコーヒーを混ぜながらいただいても香りが移ります。
スパイシー葡萄ジュース
<材料>
葡萄ジュース 250cc
シナモン スティック1本
ジンジャー 1片
タイム 適量
オレンジやレモンの輪切り 適量
スパイスを細かく砕き、葡萄ジュースに材料を入れ1週間ほど漬け込みます。中身を濾したら火にかけて温めると、暖かい冬の飲み物としても楽しめます。簡単に飲みたい場合は、葡萄ジュースにスパイスを適量を入れ、一煮立ちして少し蒸らし、中身を濾してもいただけます。赤ワインなどで北欧風にし、ホットワインにするのもオススメです。他に、ゲッケイジュ、ローズマリー、レモンバーム、クローブ、カルダモン、陳皮、山椒の実などもスパイスとして利用できます。自分の味を見つけてみてください。
11月のハーブ:シナモン
和名: セイロンニッケイ、セイロンケイヒ
学名: Cinnamomum verum、Cinnamomum zeylanicum
別名: Kurundu、ニッキ、ケイヒ(桂皮)、ニッケイ(肉桂)
原産地:熱帯地方(南インド、スリランカ、中国、ベトナム原産など)
分類:クスノキ科
花言葉:清純、純潔
特徴:高さ13m程になる常緑高木。臭気を放つクリーム色の小さな花が咲きます。
利 用:使用部位は皮部。消化機能促進、駆風、抗菌、血糖調整、血液循環作用がある。消化不足や鼓腸、食欲不振、吐き気、風邪による咳や発熱に用いられます。葉、樹皮、茎、根の精油は食物や香水に、香味や香りをつける。葉の精油は温性で強力な抗菌、抗真菌、抗ウィルス、殺菌、強壮作用があり、吐き気や高血圧の治療に用います。
※精油は流産を誘発することがあるので妊娠中には使用しないでください。※シナモンアレルギーの人は使用しないでください。
参考文献:
ハーブの写真図鑑/レスリーブレムネス著/日本ヴォーグ社
メディカルハーブの事典/林真一郎編/東京堂出版
はじめてのスパイス便利帖/日販アイ・ピー・エス株式会社
魔女入門/石田紀佳/すばる舎