安心感を誘うハーブ「ラベンダー」
北海道の富良野は6月の後半になるとラベンダーが咲き、丘が紫色に染まります。
その深い紫色と、懐かしいような爽やかな香りは安心感を誘ってくれます。
かつて故前田真三さんがJRのポスターで富良野の富田ファームを紹介したことをきっかけに全国的に知られることになりました。私も17歳のころに前田さんの写真集に心を奪われて以来、ラベンダーにあこがれ、何度か富良野を訪れています。
ラベンダーのソフトクリームやプリンはクセになる味で、色も薄紫でうっとりと楽しむことができます。 関東では夏の暑さに蒸れやすく株が傷んでしまうこともありますが、寒さや乾燥には強く、小さな花のつぼみは一粒でも豊かな香りをプレゼントしてくれます。
サッシェの楽しみ方
花が開き始める前に、晴れた日の午前中の朝露が乾いた頃(10時~12時頃)、花の茎もとから収穫して束ね、風通しが良い場所で日陰干しをします。 1週間から10日位で乾燥したら利用できます。花のつぼみは木綿の匂い袋をつくり中につめるのにも適しています。香りを楽しんだり、衣類の虫除けにも利用 できます。
アロマテラピー・精油としてもラベンダー・アングスティフォーリア
6月のハーブ:ラベンダー
和名:イングリッシュラベンダー
学名:Lavandula angustifolia
別名:トゥルーラベンダー
原産地:地中海沿岸
分類:シソ科、ラバンヂュラ属/常緑小低木
花ことば:あなたを待っています。期待
特徴:
学名で「洗う」の意味を持つラベンダーの香りは古くからとても多くの人々に好まれてきました。料理やお茶、美容、アロマテラピーなど幅広く活用され、爽やかで甘い香りは安心感を与えてくれます。
利用:
鎮静、沈痛、駆風、防腐作用。ハーブバスはリラックス効果があり、肌を若返らせると言われています。安眠とリラックスには、お茶やポプリで利用します。咳 の出るときや、頭痛にも効果があり、お菓子や料理の風味付けにも使います。防虫用のクラフトの材料に使われることも。アロマオイルははじめに備えたい薬の ひとつとして、火傷や日焼け、虫さされ、抗菌作用、切り傷の治療、殺菌作用、に用いられます。
※乳幼児、妊婦には使用しないでください。
参考:
「ハーブ大全」/小学館、 「ハーブの図鑑」萩尾エリ子著/池田書房、 「メディカルハーブ」ベネラピ・オディ著英国ハーブソサイエティ編 /日本ヴォーグ社、 「ケモタイプ精油小事典」/ナード・アロマテラピー協会