花粉の季節を乗り切るハーブ活用術!

 

今年は全国的に例年より花粉の飛散が多くなる見通しで、特に関東甲信では前シーズンの210%と非常に多く飛散すると予想されています*1
食事や睡眠、ストレス、運動不足など生活習慣の乱れにより免疫力が下がると花粉症などのアレルギー症状を引き起こしやすくなります。
免疫力を高めたり、症状をやわらげるハーブを活用して、花粉の季節を少しでも快適に過ごしましょう。
*1:日本気象協会2023年春の花粉飛散予測(第4報)より

花粉症対策にハーブの効果的な使い方とは?

ハーブの活用方法としては、葉や花を煮出して飲む、精油をアロマディフューザーで楽しむ、キャリアオイルとブレンドし皮膚に塗るなどさまざまな使い方があります。
花粉症対策には、精油(エッセンシャルオイル)の香りを嗅ぐ方法が自宅で簡単にでき、効果が期待できるのでおすすめです。
鼻で嗅ぐことで、脳に届き、自律神経に直接働きかけ不調を調整するルートと、肺に取り込まれることで、血流にのって体の組織や器官に働きかけるルートに分かれます。
ハーブによってはお茶として楽しんでもおいしいハーブもあります。簡単な使い方をいくつかご紹介します。

 

マスクやハンカチにたらす

外出先での鼻づまり対策におすすめなのが、精油をマスクやハンカチにたらして吸引する方法です。マスクを使用する際は、肌に触れないように精油を端にたらしましょう。ただし、色のある精油はシミになる場合があるので、必ず確認を。お部屋の中では精油をティッシュにしみこませて、デスクの上に置いておくのも手です。

マグカップで芳香浴

マグカップで手軽にできる芳香浴もおすすめです。お湯を入れたカップに好きな精油を1~2滴たらします。湯気と香りを吸い込むと鼻がすっきりします。目安は5〜10分程度。顔を湯気に近づける時は、目を閉じて。

バスソルトにしてお風呂で使う

精油を天然塩などに染みこませると、ハーブソルトのできあがり。お風呂や足湯に使いましょう。

今すぐ何とかしたい花粉症の症状に、このハーブ

ハーブはそれぞれ作用が異なります。花粉症でお困りの症状ごとにおすすめのハーブを紹介します。

鼻づまり・くしゃみには ペパーミント/ネトル

左:ペパーミント 右:ネトル

フレッシュで爽やかな香りが特徴のペパーミントはハーブティーに。また、鼻の粘膜に作用して、うっ滞*2を軽減し、すっきりします。ネトルも鼻の粘膜を保護してくれ、緑茶に近い風味です。どちらもマスク外側に1滴塗布するのもおすすめです。
ペパーミントは高血圧の方は使用しないでください。
*2:うっ滞とは、血液やリンパ液の流れが悪くなることです。

>>ネトルについてはこちらの記事もどうぞ
花粉症を和らげる、ヨーロッパの道端ハーブ『ネトル』

 

のどのイガイガ、かゆみには タイム/エルダーフラワー

左:タイム 右:エルダーフラワー 

抗炎症作用をもつタイムを薄めに煮出して、うがいに使うと効果的です。エルダーフラワーはのどの痛みを緩和する作用があります。マスカットに近い香りなのでコーディアルやハーブティーにしてもおいしく飲めます。

 

目のかゆみには カモミール/アイブライト

:カモミール 右:アイブライト

りんごのような甘くフルーティーな香りが特徴のローマンカモミールやアイブライトは、かゆみを引き起こすヒスタミンを抑える作用があり、目のかゆみに効果的。アロマスプレーを作って、空間にシュッとひとふきするのがおすすめです。
※カモミール:キク科のアレルギーの方は使用を避けてください。
※アイブライト:妊娠中、授乳中の過剰摂取は避けてください。

 

長期的な体質改善をめざすなら

ストレスや睡眠不足など生活習慣の乱れや、自律神経のバランスがくずれると免疫力が下がり、花粉に対する抵抗力も低下してしまいます。免疫バランスが整っていれば、花粉が体内に入っても過剰に反応することはありません。生活習慣を見直したり、ハーブを活用して免疫バランスを改善していきましょう。

 

免疫力を上げるハーブ① エキナセア

免疫力を高めるハーブとして有名なエキナセアはお茶も販売されているので手に入りやすいハーブ。味わいは爽やかで、あまりクセがないので、他のハーブとブレンドするのにも向いています。抗アレルギー作用もあり、花粉症の他、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などの緩和に効果があると言われています。
※妊娠中・授乳中の人、キク科アレルギーの人は使用を避けてください。

 

免疫力を上げるハーブ② ユーカリ・ラディアータ

ユーカリの精油はクールでさわやかな香りが特徴です。またユーカリの種類の中でも、ユーカリ・ラディアータは、抗菌・抗ウィルス作用があり、免疫力も高めるため、日頃の予防に最適なアロマです。去痰作用もあり、鼻水、鼻づまり、咳、痰など初期症状の緩和にも役立ちます。ハンカチに1滴垂らして香りを嗅いだり、お湯を張った洗面器に1~2滴垂らし、蒸気を吸い込むようにするのがおすすめです。

免疫力を上げるハーブ③ ティートゥリー

オーストラリアの原住民アボリジニが使用していたことで有名なハーブ。免疫調整作用があり、さらに抗ウイルス、抗菌・抗真菌作用がある成分が豊富に含まれ、様々な感染症の対策や花粉対策に効果的です。ウイルスや花粉が出入りしやすい玄関や、皆で過ごすリビングで焚いたり、スプレーで空間にひと吹きして香らせるのがおすすめです。

 

免疫力を上げるハーブ④エルダーフラワー

のどのイガイガを緩和する項目でご紹介したエルダーフラワーも免疫力を高めるハーブ。体質改善にはコーディアルを飲むのもおすすめです。

【コーディアルシロップの作り方】
エルダーフラワーの花と水を一緒に煮て、砂糖、レモンを加え、さらに煮るだけ。お水やお湯で薄めて飲む他、ヨーグルトにかけても美味しく召し上がれます。

 

 

”花粉症対策にハーブの効果的な使い方とは?”で紹介したように、ハーブは簡単な方法で生活に取り入れることができます。
辛い花粉症の時期を乗り切るため、ぜひ試してみてくださいね。

 

 

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