古来親しまれる春の七草の一つ『カブ 』
カブの原産地は中央アジアで、紀元前から栽培されていたといわれています。日本では、720年奈良時代に完成したと伝えられている『日本書紀』に記載されています。現在国内には80以上の品種があり、日常的に食卓に並ぶ野菜として親しまれています。
カブは解毒、抗酸化、消化促進、精神安定などの作用があり、薬膳や漢方の世界では体の中を温め、冷えによる胸や腹部の痛みを緩和するといわれています。便秘の改善や胃もたれや胸やけの緩和、骨粗鬆症の予防、生活習慣病の予防、内臓の働きの改善、イライラや頭痛の緩和などに利用されます。
寒さが募り乾燥した今の時期にはオススメの食材です。様々な調理法が可能ですが、焼くなどしても食感や味が変わり美味しくいただけます。
食事以外の利用法では、カブの胚軸(はいじく・根の部分)をすりおろしたものを、外用としてしもやけの手当てに利用します。
カブの楽しみ方
七草粥
<材料>
すずな(カブ) 適量
せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずしろ(ダイコン) 各適量
ご飯 150g
水 500g
塩 少々
▲上左より、せり・なずな・ごぎょう・はこべら
下左より、ほとけのざ・すずな(カブ)・すずしろ
<作り方>
七草をさっと湯がいて水気を切り、一口大に切ります。
鍋にご飯と水を入れて一煮立ちしたところに七草を入れ塩で味をつけます。
お好みで梅干しや生姜、柚子などを添えてお召し上がりください。
新しい年が始まりました。本年でブログの連載も9年目となりました。今年はより身近な野菜などに着目して記事を書いていこうと思います。日々の生活にハーブを取り入れて幸せ時間を増やしていただければ嬉しいです。
ブログ著
鈴木さちよ
ブログ監修
管理栄養士 坂本禮子