春の光に揺れるハーブ『フェンネル』

風光る頃、越冬した草本から緑の穂先が伸び、春の料理に利用することができるフェンネル。

▲細かく切れた羽状の葉

柔らかい穂先をいくつか摘んで花瓶に飾ると、青々した姿から元気をもらえる気がします。

▲夏になると黄色い小さな花を咲かせます

古代ギリシャ人はフェンネルをmarathon(マラトン)と呼びました。マラソン発祥の地、マラトンに群生していたことが語源とも言われています。消化を助ける働きがあり、減量のために利用されたそうです。
フェンネルは春の食材にもよく合います。重くなりがちな春の胃腸に作用し、消化を助けてくれます。若い穂先をグラスにちぎりフェンネル水など楽しんでみましょう。

フェンネルと魚介のスープ料理

フェンネル        穂先5〜6本(お好みで調節してください)

トマトピューレ      1缶

シーフードミックス(冷凍)小1袋

桜エビ          小1袋(1つかみほど)

玉ねぎ          小1ケ

バター          5g

水            食材がかぶるくらい

コンソメ         5g

塩胡椒          少々

バターを鍋で溶かし、粗く千切りにした玉ねぎを加え炒めます。玉ねぎがしんなりしたら冷凍のシーフードミックスを加え炒めます。軽く火が通ったら桜エビ、トマトピューレ、軽く刻んだフェンネル、食材がかぶるくらいの水を入れ中火で5分ほど煮込みます。コンソメ、塩胡椒をして味を整え、さらに一煮立ちさせ出来上がりです。お好みでニンニクや白ワインを少し入れても美味しいですよ。時短で出来るブイヤベース風のスープになります。細いパスタを入れて、粉チーズを振りかけてスープパスタにしても美味しいです。

鈴木 さちよ

ハーブ事典でもこのハーブを紹介しています

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