ハーブガーデン作業日記
*2025年5月編*
スタッフ家田です。5月は一気に庭が充実する時期。オープンガーデンの開始に合わせるかのように、色々なハーブが花を咲かせ、見頃を迎えました。
5月7日(水)
最高気温22℃、晴れ
ゴールデンウィーク明けの今日、ガーデンの様子がまた大きく変化していました。ハクウンボクの白い花が咲き乱れ、ジャーマンアイリスが開花。こんもり茂ったワイルドストロベリーにはテントウムシが。チョウジソウが咲き始め、シュンギクの花も。

ハクウンボク

ワイルドストロベリーとテントウムシ

シュンギクの花(ジャーマンカモミールもまじっています)
改めてガーデンを見回してみると、こんなハーブもあったんだ!と今さらながら発見があります。今日はミルクシスル(マリアアザミ)というハーブがあることに気づいて(前からなんだろう?とは思っていたのですが)うれしくなりました。アーティチョークと同じアザミの仲間で、肝臓の働きを助けるハーブです。アーティチョークも、葉っぱをお茶にして飲んでみたいな。マルベリーも・・・。でも今の時期、お客様をお迎えするために他の作業が忙しくて収穫&利用の方までなかなか手が回らないことが多いです。

マリアアザミ(ミルクシスル)
昨年はへちまを育てましたが今年はヒョウタンにチャレンジしよう、ということでヒョウタンの種をまきました。コールラビの苗が育ってきたので、通常栽培エリアと不耕起エリア、ワイワイの3か所に分けて植えつけました。また、鈴木ハーブ研究所の化粧品の重要なハーブであるダイズ(枝豆)の種を野菜の間にまきました。カレンデュラとナスタチウムも一部植え付け。

ヒョウタンの種まき
ワイワイハーブサークルではキヌサヤが実り始めていたので、収穫させていただくとともに、暴れているつるをまとめて麻紐でしばったら少しスッキリ。背の高い草も刈りました。
今日のおやつは、Tさん持参のコシアブラの混ぜご飯でした!ほろ苦くて塩気も効いて春のごちそうという感じでした。バラもつぼみがピンクになってきて、オープンガーデンが始まる頃にちょうど見頃になりそうです。

本日のおやつ:コシアブラの混ぜご飯
5月14日(水)
最高気温23℃、曇りのち晴れ
いよいよオープンガーデンスタートまで3日となりました。週末は今のところお天気が雨予報で、少し心配ではありますが、ガーデンのハーブたちはとても元気です。春に植えた苗もすっかり馴染んでいます。例年より4月の気温が低めだったせいか、今年は少し植物の成長が遅れているようで、いつもオープンガーデンの頃には咲き終わってしまっているマロニエは今ちょうど見頃を迎えていたり、なかなか咲かないと心配していたバラが、ちょうど咲き始めたり、ジャーマンカモミールの見ごろが続いていたりと、前半に来訪いただけるお客様には例年とは違った様子をご覧いただけそうです。

マロニエ

バラが咲き始めました
今日は、とにかく旺盛になってきたスギナ、ヤブガラシ等の除草を行いました。

ヤブガラシ
また、イベントスタッフと共に今年のピックアップハーブと、樹木のネームプレート付けを行いました。昨年は針金でネームプレートを付けたのですが、幹が太って針金が食い込みそうになっている樹木などもあり、棕櫚縄につけかえました。北海道や山梨のガーデン直送の苗と一緒に販売させていただく予定の自家苗に生えてきた草を取り除く作業などもしました。

ネームプレート
5月18日(日)
最高気温24℃、曇り
昨日はオープンガーデン初日でしたが、あいにく一日雨が降り続きました。そんな中でも、初日限定のイベントや物品販売が予定されていたこともあり、たくさんのお客様に来訪いただきました。

オープンガーデン初日は雨でした
二日目の今日は曇りの天気となりました。朝ガーデンを見回り、昨日の雨と風で倒れてしまったハーブたちを起こしました。
午前中、さちよ社長のガーデンツアー&バスソルトづくりのワークショップがありました。8名の方が参加され、社長のハーブにまつわるお話をききながらガーデンを散策、その後ハーブ講座、ガーデンで収穫したハーブ(バラ、コーンフラワー、カレンデュラ、ジャーマンカモミールなど)の入ったバスソルトの製作、オリジナルのハーブティーとお菓子のティータイムを楽しまれました。

鈴木さちよのガーデンツアー
5月21日(水)
最高気温27℃、晴れ
今日は久しぶりに夏日となりました。午後、県内の病院に通う軽度認知障害の患者さんとスタッフの皆さんがガーデン散策に来てくださいました。短い時間でしたが、ハーブの香りや姿を味わい、風を感じ、楽しんでいただけたようです。「いい所だったね。」「気持ちがよかった。」などの感想をおきかせいただき、スタッフ一同励みになりました。
また、本日いらっしゃった別のお客様から、「もうすこし草をとった方がいいのでは?」とアドバイスいただきました。お話をうかがっていると、ご自宅のお庭の除草を丹念に行っていらっしゃるようでした。
わたしたちのハーブガーデンでは、「雑草」と呼ばれる植物を全部排除せず、ほどほどに残してなるべく裸地を作らない管理をしているため、どうしても草が気になるお客様もいらっしゃるのだと思います。(ここのところ草も成長の勢いが強く、管理が間に合わず場所によっては旺盛なものが目立ってしまっているという面ももちろんあるのでしょう。) もちろん、草が生えるままにしておいては大切にしている植物がその勢いに負けてしまいます。「自然」に任せる部分と「人為」を入れるバランスについて改めて考えさせられました。

ヒメコバンソウ:繁殖力旺盛な「雑草」でもあり、愛らしい存在でもあります。クラフトの材料にすることも。
5月27 日(火)
最高気温19℃、曇り
最近肌寒い日が続きます。また、カラッと晴れた日があまりなく、湿度が高い状態が続いています。今日もそんな一日でした。フェンス沿いに、スイカズラが甘いにおいを漂わせています。バラも数種類が咲き誇り、ニゲラが見ごろとなっています。

スイカズラ:金銀花(きんぎんか)、忍冬(にんどう)ともいいます

ニゲラ
SさんとTさんがスイカの苗を植え付けてくれました。2株はアピオスの隣に、ネット栽培の計画。もう2株は、タマネギの間に。タマネギと一緒に植え付けると育ちが良いとの情報があり、早速実行。日当たりも良い場所なので今から楽しみです。

タマネギの間に植えたスイカ
今日も「適度に」草をとる作業を行いました。ヤブガラシ、アメリカフウロ、スギナ、ヒメコバンソウ、メヒシバ、増えすぎたアグリモニーやオルラヤなども。また、カレンデュラ、カモミール、コーンフラワーの花ガラ摘みも行いました。また、種から育った苗(フラックス、ナスタチウム、カレンデュラ、バジル、バジリコナーノ、モウカワタ)をあちこちに定植しました。
ヒョウタンの苗が元気に育ってきました!

ヒョウタン