色に魅せられるアジアのハーブ『バタフライピー』
最近日本でも人気のバタフライピー。このハーブは、和名はチョウマメ、学名はClitoria ternatea L.といい、古くからタイをはじめ東南アジアや南アジアで栽培されてきた植物です。タイではアンチャンと呼ばれています。
マメ科の蔓性の多年草ですが、耐寒性がないため日本では1年草として取り扱われています。
タイでは、天然の着色料として花のしぼり汁をお菓子などの染料として使用することが多く、服の染色にも用いられてきました。
バタフライピーの青い花にはアントシアニンという天然の青い色素が含まれています。ティーにするときれいな青色の水色(すいしょく)になります。レモンなどの酸性のものを加えると、ピンク〜紫色に色が変わっていく様子が楽しめます。バタフライピーティーは、ほのかに大豆に似た風味や香りが感じられます。
天然色素成分のアントシアニンはポリフェノールの一種で、抗炎症作用、血行促進作用、抗酸化作用があります。この作用により、毛細血管を守り、血管を拡張する働き、血液の成分である血小板が固まるのを防ぐ働きがあるので体の冷えや眼精疲労、むくみなどに対しての効果が期待できます。
ジンやウォッカなどのアルコールに浸け、カクテルとしても楽しめます。ノンアルコールドリンクとしてもアレンジを楽しめますのでぜひお試しください。
注意:生理中の場合は多用に注意しましょう。
バタフライピーの楽しみ方
バタフライピーのブレンドティー
~目も心もホッとするハーブティー~
<材料>
バタフライピー 小さじ1
ペパーミント 小さじ1/2
ラベンダー 小さじ1/2
バタフライピーのアントシアニンが疲れ目に効果的です。また青色の水色(すいしょく)も気持ちを爽やかにしてくれるでしょう。ペパーミントの香りと味でさらに爽やかに、ラベンダーでリラックスを促してくれます。バタフライピーの味は癖がなく主張しないので、いろいろなハーブと合わせやすいです。ホットでもアイスでも楽しめますのでお試しください。アイスにする場合は少し濃いめにいれたティーに氷を入れて冷やしましょう。
バタフライピーティーのアレンジ
~カルピスとカクテル風に~
バタフライピーを濃く抽出し氷を入れて、別に作った濃いめのカルピスをグラスの縁をそうように静かに注ぎ入れます。比重の重いカルピスが下に沈み二層のドリンクが出来上がります。後からレモン汁などを注ぎいれると青色が薄紫色に変化します。
バタフライピーラテ
バタフライピーを濃く入れてグラスに注ぎ、牛乳を温めたものを泡だて上から静かにそそぎいれるとウィンナコーヒーのようにも、混ぜてしまえばバタフライピーラテになります。蜂蜜を入れて甘くしても美味しくいただけます。(牛乳を利用した場合はレモンを入れると分離してしまうので色変はできません。)
参考文献
「ハーブティー事典 115種の効能、味、香り、ブレンド」池田書店 佐々木薫著
ブログ著
鈴木さちよ
ブログ監修
管理栄養士 坂本禮子