初夏のスタミナ源『ジャガイモ』
当研究所のある茨城では、春に植えたジャガイモが掘り上げの時期を迎えました。
江戸時代(慶長年間1596~1615年)、オランダ人によってインドネシアのジャカルタから伝えられたことから「ジャガイモ」と呼ばれるようになったそうです。
ジャガイモのビタミンCは、デンプンに包まれているおかげで加熱しても損失が少なく、シミやしわ予防としてもオススメです。また、ジャガイモにはカリウムも豊富に含まれているため、余分なナトリウムを排出し、むくみを軽減させ、高血圧予防にもなるといわれています。
主成分が炭水化物であるため、野菜と穀物の両方の役割を兼ね備え、煮ても焼いても揚げても調理でき、様々な料理や食材との相性も良く、私たちの毎日の食卓に無くてはならない存在です。
▲鈴木ハーブ研究所のハーブガーデンで収穫されたジャガイモ
ジャガイモは、漢方の分野では脾と胃を丈夫にして気を補う作用があるので、元気が出ない、すぐに疲れてしまうなどのスタミナ不足の時にぴったりの食材とされています。
効率よく体力をつけることができるジャガイモ料理で、夏に向け元気を取り込んではいかがでしょう。
日焼けなどの炎症を抑える作用もあるので、すりおろしたジャガイモを湿布がわりに利用することもできます。
ジャガイモの楽しみ方
ジャガイモのガレット
<材料>
ジャガイモ 1個
ハム 2枚
にんにく 1片
サラダ油 大さじ1
とろけるチーズ 適量
オレガノ 適量
<作り方>
①フライパンにサラダ油をひき薄切りにしたにんにくを入れて熱します。
②香りが立ったら、皮をむいて千切りにし水にさらして水気をよくふき取ったジャガイモを炒めます。
③ハムも細切りにして一緒に炒めジャガイモに火が通ったら裏返します。
④焼き色がついてきたところにとろけるチーズ、オレガノの葉をのせ軽く火を通し、全体を半分に折りたたむようにして出来上がりです。
オレガノはお好みでバジルやセージなどに替えても合います。
ハムの原料である豚肉も疲れを癒してくれ、元気を養いたいときにオススメの食材です。ハーブの香りを感じる一品に仕上がります。
ジャガイモのスープ
味噌汁にもコンソメスープにもミネストローネにもあらゆるスープにオススメのジャガイモ。パプリカやナスやトマトとともにスープとしてやわらかく煮込んで食しましょう。胃の痛みを和らげたい時、胃もたれや胃のむかつきを感じた時にもオススメです。
参考文献
「いつもの食材漢方効能&レシピ帖」つちや書店
「食品図鑑」女子栄養大出版
「料理辞典」朝日出版
成分
ビタミンC、炭水化物、たんぱく質、カリウム、カルシウム
ブログ著
鈴木さちよ
ブログ監修
管理栄養士 坂本禮子