グローブのようなつぼみのハーブ「アーティチョーク」

アーティチョークはイタリアなどのヨーロッパでは野菜として市場などでよく見かける食材です。薬用ハーブとしてはギリシャ・ローマ時代から肝機能の促進や胆汁分泌の促進を目的として利用されてきました。
庭では大きなスペースがある時のみと注意が必要なほど大きくなります。とても存在感のあるハーブです。近縁種のカールドンという品種はアーティチョークよりも背丈が大きくなります。

代表 鈴木さちよ

蕾の食べ方

たっぷりのお湯に塩をひとつまみ入れて、熱湯で約10分茹でます。その後、粗熱を取り皿に盛ります。
萼片(がくへん)をはがすようにとり、付け根の部分を歯でしごくように食べます。
食べる部分が思った以上に少ないのですが、味は枝豆のような淡白な味で、オリーブオイルや塩を少しつけながら食べると食べやすいです。肝臓の保護の面からもよいとされ、ワインなどお酒のつまみには最高の食材といえるでしょう。優雅で贅沢な時間におすすめです。

健康茶としての楽しみ方

若く柔らかい葉を収穫し、水洗いして吊るし干します。ぱりぱりになったら完成です。
細かくした葉をひとつまみ(2g程)いれたら、熱湯150mlを注ぎ、蓋をして5分ほど蒸らし抽出したものを1日に3回いただきます。苦味質のシナロピク リンが作用し、苦—いお茶を楽しめます。苦味は最初が一番感じるようで、次からはだんだん慣れてくるようです。飲み始めは薄めで試してみましょう。夏バテ や神経性の等の食欲不振におすすめです。

7月のハーブ:アーティチョーク

和名:チョウセンアザミ

学名:Cynara scolymus

別名:グローブアーティチョーク

原産地:地中海沿岸

分類:キク科 チョウセンアザミ属/多年草(大型)

花ことば:独立 警告 孤独

特徴:
高さ、幅ともに1~2mと大型。葉は大きく銀色で羽状に分裂しギザギザの切れ込みが入り、表面は白い綿毛が密生します。夏には直径20cm程のグローブに も似た明るい紫の巨大な球状の花をつけます。近縁種にCynara cardunclus(カールドン)があります。

利用:
葉主に、食用・健康茶として利用します。 蕾は茹でて食します。
葉や根には胆汁の分泌促進効果や肝臓や消化器の強壮作用、血液中のコレステロールを下げる効果や動脈硬化予防などの効果があります。
※キク科に対してのアレルギーがある人、胆道閉鎖、胆石患者は医師の診断を受けてから使用してください。

参考:
「ハーブの図鑑」萩尾エリ子著/池田書房、「メディカルハーブの事典」林真一郎編/東京堂出版

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