薬味の王様『ジンジャー(生姜)』

ジンジャー(生姜)は、殺菌や解毒、食欲増進、体を温める作用などがある和ハーブです。
日本への伝来はとても古く、紀元前にはすでに栽培されていたといわれています。

夏の柔らかい根茎を葉付きで収穫したものを「葉しょうが」、秋口に地下茎を収穫したものを「新しょうが」、新しょうがを数か月寝かせたものを「ひねしょうが」といいます。

我が家ではエリンギを縦に薄切りにして焼いて、おろししょうがと醤油を合わせたタレでいただく一品がブームで、毎日のように食卓にのぼっています。

ジンジャー(生姜)の楽しみ方

しゃっくり止め

<材料>

生の根茎(1~2g)

<作り方>

生の根茎をおろして、お湯に溶いて少しずつ飲みます。

吐き気、腹痛、腰痛、夏バテ解消、疲労回復にも役立ちます。

咳止め

<材料>

しょうが 5g

陳皮(温州ミカンの果皮) 5g

砂糖(あるいは蜂蜜)少々

水 400ml

<作り方>

しょうがと陳皮に砂糖を加えて、水400mlで煎じ、3回に分けて飲用します。

喉の痛みにはおろししょうがをお湯で温めたガーゼに包んで喉に湿布します。

りんごとしょうがとゆずのシロップ

<材料>

りんご 1個

しょうが 35g

ゆず 1個

きび砂糖 100g

水 1カップ

シナモンスティック 1本

クローブ 数個

<作り方>

1.りんごの皮をむいて薄切りにします。
そして、しょうがとゆずの皮を線切りにします。

2.鍋に、りんご、しょうが、ゆずの皮を入れ、ゆずの果汁を絞り、砂糖を入れて火にかけます。

3.煮汁が出て来たら水とシナモン、クローブを加え中火で20分程煮込みます。

4.煮込んだ果肉をザルでこし、煮沸した容器にそれぞれ入れて出来上がりです。

果肉は種子やシナモンやクローブをのぞいてヨーグルトなどに添えるほか、さらに砂糖を加えて煮込むとジャムとして利用できます。

シロップは少量を3倍にお湯で薄めて飲用します。風邪予防や風邪の引き始め、冷え対策にオススメです。

参考文献

「自分で採れる薬になる植物図鑑」増田和夫監修 柏書房

「食品図鑑」女子栄養大学出版

「料理の辞典」朝日出版

ブログ著

鈴木さちよ

ブログ監修

管理栄養士 坂本禮子

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