緑黄色野菜の王様『ブロッコリー』
ブロッコリーの原産地は地中海沿岸諸国。
第二次世界大戦後にヨーロッパ全土に広まり、日本に浸透したのは今から50年ほど前の昭和40年代ごろ。
ブロッコリーにはβカロテン、B1、B2、C、カリウム、リン、カルシウム、スルフォラファンなどが豊富です。
ビタミンCはレモンの2倍、ジャガイモの3倍と野菜の中でも群を抜いています。
その栄養価の高さからブロッコリーは緑黄色野菜の王様とも呼ばれています。
スルフォラファンは免疫力アップに優れた効果を発揮する近年注目される成分で、タネが発芽したばかりの「ブロッコリースプラウト」が特にスルフォラファンの含有が多く、成長したブロッコリーと比べてブロッコリースプラウトは7倍のスルフォラファンが含まれています。強い抗酸化作用で、ガン予防やメラニンの生成の抑制、肝臓のダメージを軽減し、ピロリ菌に対する殺菌作用や炎症を抑える働き、花粉症などのアレルギー反応の抑制にも役立つと言われています。
調理
茹で時間は短めにし、流水で冷やさず自然に冷ますと、ビタミンCの流出が防げます。電子レンジで加熱をするのもおすすめです。
保存
生は冷蔵庫で、茹でると冷凍にして保存が可能です。ブロッコリーは花の蕾の塊です。花が咲きすすんでしまうと味も成分も変化してしまいます。早めに茹でて冷凍保存にして食べる分だけ使用しましょう。
食べ合わせ
「+イカ コレステロール対策」
イカに含まれるタウリンはコレステロールを下げるブロッコリーの食物繊維でさらに効果アップ。
「+ジャガイモ 美肌効果」
どちらもビタミンCを多く含む食材です。ストレスや喫煙で大量に消費されてしまうビタミンCを上手に摂取して、老化防止や免疫力アップに努めストレスから体を守りましょう。
「+鶏肉 美肌効果」
ブロッコリーのビタミンCが鶏肉のタンパク質によるコラーゲンの生成を助けます。
「+油脂 吸収率UP」
β―カロテン(体内でビタミンAに変わる)を多く含むブロッコリーは油と組み合わせると吸収率が高まります。
参考文献
『新野菜の便利帳』高橋書店
『最新食べて治す医学大事典』主婦と生活社
『からだにおいしいキッチン栄養学』高橋書店
ブログ著
鈴木さちよ
ブログ監修
管理栄養士 坂本禮子