風邪の時期や花粉症におすすめのハーブ『ティーツリー』

ティーツリーはオーストラリア原産で、ユーカリやマヌカ(ニュージーランドティーツリー)やニアウリなどと同じフトモモ科の常緑樹です。

探検家キャプテン・クックがお茶にこの植物の葉を入れて飲んでいたことから、ティーツリーと名が付いたとも言われています。

▲ハーブガーデンのニュージーランドティーツリー(マヌカ)

殺菌作用、抗菌作用、抗ウイルス作用、創傷治癒作用、消炎作用、鎮痛作用など様々な効能に優れているため、風邪の時期や花粉症の時期に利用されるようになりました。

▲ティーツリーの精油

スッとするくせのない爽やかな香りで、取り扱いの禁忌事項などもないので利用しやすい精油(アロマオイル、エッセンシャルオイル)です。一瓶持っていると役に立ちます。

(まれに接触性皮膚炎を起こす人もいるので直接肌に触れないように利用してください)

私たちの庭(ハーブガーデン)には近縁種のマヌカがありますが、日本の四季の中でも成長してくれています。幹や葉からもスッとした香りを感じることができます。

 

のどの痛みや美容におすすめ
精油の蒸気吸入

陶器やガラスのボウルやカップ

60~80℃の湯      適量

精油         2~5滴

湯に精油を垂らし蒸気を吸入します。または就寝前にバスタブに精油を入れて入浴します。風邪、インフルエンザ、咳、呼吸器感染症などに用いると呼吸を楽にすることが出来ます。

最近では精油を直接垂らして利用できるディフューザーや加湿器などもあるので、居間や寝室で加湿しながら香りを楽しむこともできます。風邪予防としての利用もおすすめです。

時間がある場合は、洗面器に湯を張り、洗面器と頭を覆うように乾いたタオルを被り、20〜30分目を閉じて蒸気を吸入します。蒸気を逃がさずに吸入できるので効果的です。

器具がない場合や外出先では、ハンカチやティッシュに精油を1〜2滴たらし、香りをかぐことでも応用できます。この場合、ハンカチはシミになっても良いものを利用し、直接肌に精油がつかないようにしましょう。

参考文献

「メディカルハーブの事典」林真一郎(東京堂出版)

「ハーブ図鑑」ジェニーハーディング(ガイヤブック)

「ケモタイプ精油小事典」NARD JAPANナードアロマテラピー協会

鈴木さちよ

監修

管理栄養士 坂本禮子

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