体を温め、血液循環を改善するハーブ『ホースラディッシュ』
ホースラディッシュは西洋わさび、畑わさびとも呼ばれています。
▲ホースラディッシュ(西洋わさび)の白い根
▲ホースラディッシュ(西洋わさび)の収穫の様子
白く硬い根を秋に掘り上げ、パウダー状やペースト状にしたものが、ねりわさびの原料として利用されています。
▲白い根をすりおろした状態。ねりわさびの原料になります。
実際に畑に生えているのはほとんど葉だけしか見えないので、これがホースラディッシュだと知る機会も少ないとは思います。植えたままで大きく株を太らせていきますが、宿根性なので根の一部が残って入ればまた再生することもできるとても丈夫な植物(ハーブ)です。
体を温め、血液循環を改善、殺菌効果を発揮し食中毒を防ぎ、消臭、消化促進、食欲増進などの様々な作用を有しています。
近年では特有の辛味成分や香り成分がガンや動脈硬化を予防し、記憶力や学習能力を向上させるという研究結果も発表されています。
著:鈴木 さちよ
ローストビーフや茹で牡蠣、白身魚のスパイスに
ホースラディッシュの醤油漬け
<材料>
ホースラディッシュの根 1本
醤油 適量
煮沸したガラス瓶 1瓶
<作り方>
1.ホースラディッシュの根を掘り出して土を洗い、皮をむきます。
2.大根おろしなどですりおろします。(このまま生わさびとして利用もできます。)
3.すりおろしたホースラディッシュを瓶に入れ、ひたひたになるまで醤油を注ぎ入れます。完全に醤油がかぶるくらいにして出来上がりです。
出来上がった醤油漬けの保存は冷蔵庫で1ヶ月ほど。
ローストビーフや茹で牡蠣、白身魚などにもよく合います。のりや三つ葉などと一緒にご飯に乗せてわさび茶漬けなども手軽に楽しめます。おもいおもいの料理に利用してください。
*根は乾燥してしまうとすりおろしづらくなります。一度に作れないときは湿らせたキッチンペーパーにつつみ、密封性があるビニール袋などに入れて野菜室で保存早めに利用します。
<参考文献>
「食品図鑑」(女子栄養大学出版部)
「食品ガイドブック」(素朴社)
<監修>
管理栄養士 坂本禮子