冷えた体を温める、冬の爽やかなハーブ「ユズ」
冷えた体を温める、冬の爽やかなハーブ「ユズ」
この季節になるとたわわに実るユズの木を見かけるようになります。
今年の冬至は12月21日です。冬至は柚子湯に入るというのも日本の24節気の風習として親しまれています。ユズには肌をなめらかにし、発汗をうながす成分が含まれています。寒くなり始めて乾燥した季節に肌を休めたり、寝る前に体を温めたりするのにぴったりですね。
心身を緩めてくれる爽やかユズの香りを存分に楽しみましょう。
鈴木さちよ
ユズポン酢の楽しみ方
醤油 180cc
ユズ果汁 120cc
昆布 1片
鰹節 適量
醤油:ユズ果汁 6:4 で量は調節してください。
皮を取り除いた中身を絞って果汁を利用します。醤油とユズ果汁を合わせて昆布と鰹節を漬け込んで1週間ほどねかせて味をなじませます。
ユズの皮のピール
ユズの皮 2個分
砂糖 ユズの皮の30%
グラニュー糖(仕上げ用)適量
水洗いしたユズをくし型に4等分して皮をむき中身を取り一晩水に漬けます。
柔らかくなった皮の内側の部分をスプーンなどでこそげとります。鍋に皮を入れて、皮が浸るくらいの水を入れ2回ほどゆでこぼします。
湯を軽くきり再び鍋に移し、皮の質量30%の砂糖を加え中火にかけます。水分を煮詰めて焦がさないようにやさしく混ぜ全体に砂糖が溶け皮になじんだら出来上がりです。好みの厚さに千切りにします。
天板にオーブンシートを敷き、ユズの皮を並べて自然乾燥します。(急ぎたい時は100度のオーブンで30分ほど加熱します。)
グラニュー糖にユズの皮を絡めて出来上がりです。
鈴木さちよ
ハーブ事典でもこのハーブを紹介しています
12月のハーブ:ユズ
和名: 柚子
学名: Citrus junos
別名: 橙子皮(トウシヒ)、ユノス、柚(ゆ)
原産地:中国
分類:ミカン科カンキツ属
花言葉:健康美、汚れなき人、恋のため息
特徴:
高さ4m程になる常緑小高木。枝には鋭いトゲがあります。5〜6月頃5弁の白い花をつけます。果実は直径4〜7cmで果皮が厚くてデコボコしています。果皮に特徴のある香りがあります。酸味が強くあります。
利用:
果実を利用します。血行促進、毛細血管強化、発汗、健胃、血圧降下、毛中コレステロール降下、抗アレルギー、抗菌、消炎などの作用があります。
疲労、神経痛、リウマチ、冷え、腰痛、打ち身、捻挫、風邪、食欲不振、ひび、しもやけ、高血圧などに利用します。
10〜12月に熟した果実を生食したり、果皮を乾燥させて煎じたものや、粉末にしたものを服用、または外用します。入浴用に用います。熟す前の緑の実をホワイトリカーなどにつけてお酒として利用します。
参考文献:
日本のハーブ事典/村上志緒編/東京堂出版
家庭で使える薬用植物大事典/田中孝治著/家の光協会
自分で採れる薬になる植物図鑑/増田和夫(監修)/柏書房