気分をリフレッシュさせてくれるハーブ『レモングラス』
小さな苗が秋には抱えるほどの香りの束に成長するレモングラス
レモングラスは、小さな苗が秋には高さ1〜2mになり、太く棒状の茎にススキのような細長い葉を多数付けます。東南アジアなどの暑い地域原産で、トムヤムクンやグリーンカレーなど料理にも利用されます。また、長い期間爽やかなレモンの香りのハーブティーとして楽しむことができます。身心を目覚めさせたい時、気分をリフレッシュしたい時におすすめです。
フレッシュハーブティーがおすすめ
とりわけフレッシュな生のレモングラスは素晴らしいハーブティーを楽しめます。レモングラス、レモンバーム、レモンバーベナー、ミントのブレンドティーは失敗なしの爽やかなハーブティー。特にフレッシュティーは是非一度は試して欲しい一品です。他に紅茶やカモミールカルダモン、ミルクなどにも相性良く楽しめます。
好きなハーブやスパイスをブレンドして楽しむ時に味や風味を飲みやすく調整してくれる矯味剤としての作用もあります。
鈴木さちよ
ハーブ事典でもこのハーブを紹介しています
フレッシュハーブティーの楽しみ方
<材料>
レモングラスの葉 適量
熱湯 カップ1杯
レモンバーム、レモンバーベナー、ミントなど お好みで
レモングラスは3センチ位にカットして、熱湯を注ぎ淡く緑色になったら飲み頃です。初めは薄めの色と香りをお楽しみください。色が出る間は何度でも繰り返し飲むことができます。
レモングラスの入浴剤として
<材料>
レモングラスの葉 適量
フレッシュでも乾燥したものでも可能です。フレッシュなものは5月の菖蒲湯のように、乾燥したものはネットなどに入れて利用すると良いでしょう。夜の入浴にも良いですが、頭がスッキリするので、特に朝風呂におすすめです。柑橘類の皮やローズマリー、ローレル、シトロネラ、ジャーマンカモミールなどとブレンドしても楽しめます。
レモングラスのリースクラフト
<材料>
レモングラスの葉 1束以上
秋にレモングラスを根元から収穫する時、数本を束ねて三つ編みなどに編み上げ、リースやクレッセントなどのクラフトの土台とすることができます。思い思いにデコレーションしてみましょう。飾りながら乾燥し長く楽しめます。
10月のハーブ:レモングラス
和名: レモンガヤ
学名: Cymbopogon citratus
別名: オイルグラス、レモンソウ、Melissa grass、Sereh
原産地:東南アジア、南インド、スリランカ
分類:イネ科オガルカヤ属
花言葉: 爽快、凛々しさ、爽やかな性格
特徴:
高さ1〜2mになり、太く棒状の茎にススキのような細長い葉を多数付けます。葉も茎も強いレモンの香りがします。寒冷地では鉢上げが必要です。
利用:
健胃、駆風、抗菌などの作用があります。食欲不振、消化不良、風邪、インフルエンザの予防、発熱、局所の炎症の緩和などにも利用されます。他のハーブの味や香りを整え利用しやすくしてくれる作用もあります。精油には蚊などの忌避効果があり防虫剤の原料として利用されることもあります。鎮静、鎮痛、抗炎症作用、血行や筋肉の調子を整える流ためのマッサージオイルとしても利用されます。
※妊娠中には使用しない。通経作用、子宮収縮作用があります。
参考文献:
香りの扉草の椅子/萩尾エリ子著/天然生活ブックス
ハーブの図鑑/萩尾エリ子著/池田書店
ハーブの写真図鑑/レスリーブレムネス著/日本ヴォーグ社
メディカルハーブの事典/林真一郎編/東京堂出版