食べられる、使える、グリーンカーテンにもおすすめの「ホップ」

ホップという英名は、アングロサクソン語で「登る」を意味する「hoppan」から来ています。その名の通り、ホップは一度植え付けると冬には地上部が枯れてしまっても、春になると毎年ぐんぐんツルを伸ばします。弊社では毎年窓辺にグリーンカーテンをつくってくれます。

7月中頃にもなると雌株には球形で松かさに似た、淡い黄緑色の「毬花」がつきます、そのかわいらしさも魅力です。

ホップは、現代でもビールづくりに用いられるので有名ですが、古くはバビロンに囚われていたユダヤ人が、ハンセン病を予防するためにホップ入りの大麦ビールとして飲まれていました。
また、ローマ人は庭でホップを育て、新芽を野菜として食べたと言います。催眠作用があることから不眠症を治すために枕に入れたりもしました。肝臓や腎臓を刺激することによって血流中の熱や毒素を取り除くことができます。

昨年から弊社のグリーンカーテンはゴーヤに加え、ホップも育てております。今年のホップは緑のゾウのかたちになっています。
ヒンドゥー教にガネーシャという「障害を取り除き財産をもたらす」と言われるゾウのような姿をした神様がいるそうですが、ハーブで緑のゾウが出来るなんてなんだかラッキーな気持ちになります。

代表 鈴木さちよ

グリーンカーテンの楽しみ方

半日陰か日当りのよいやや湿り気のある場所で、腐葉土を深くすき入れた土に植えます。

ホップがよじ上るための長い支柱や屋根や二階からの網を用意しましょう。赤玉土を主体にした用土で鉢植え栽培も可能です。鉢植えの場合は鉢から滝のようにこぼれるようにするのもよいですね。
春に若芽をおひたし等にして食したり、秋に毬花を採取して乾燥させて安眠枕やハーブティーなどに利用しましょう。

8月のハーブ:ホップ

和名:セイヨウカラハナソウ

学名:Humulus lupulus

別名:comon hop(英名)

原産地:北欧、北半球の気候の穏やかな地域、北アメリカ、西アジア

分類:イラクサ目、アサ科

花ことば:信じる心、天真爛漫

特徴:
耐寒性のある宿根多年草植物。一度植え付けたら10年~30年は利用できます。アサ科のつる植物で、6m~12mもツタがのびるので、昨今のグリーンカーテン用の植物にはもってこいのエコの強い味方です。

利用:
雌花の香りには、鎮静作用や催眠作用があるので、雌花を乾燥させて安眠用の枕に詰めて利用します。精油は筋肉のこりと痛みを和らげ、安眠を誘います。花の ハーブティーは、食欲増進、消化促進、神経鎮静等の作用があります。若芽を食用としても利用します。精油、花共にエストロゲン作用があるので更年期障害に も役立ちます。成分のアスパラギンには利尿作用や、リュブリンにはビールの腐敗を防ぐ作用があります。皮膚疾患、切り傷や創傷にも有効です。

参考:
「オーガニックハーブ図鑑/ジェッカ・マクビカー/文化出版局」、 「ハーブハンドブック/監修ハーバルノート/池田書店」、 「花のもつ癒しの魅力/産調出版」

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