日本人が愛する春の花 「サクラ」
今年はどんな桜の花にまつわる思い出が出来るでしょうか…。
私たち日本人にはサクラにまつわる思い出がひとつやふたつは必ず思い出されるのではないかというほどサクラは毎年待ちわびられ、基準木なるものが各地に定められ桜前線が毎日のように発表されます。
私の大好きな桜は、お隣の福島県の三春町の「三春の滝桜」です。雑誌でこの桜の木に一目惚れをし、その後間もなく実際に三春町で滝桜を見ることができました。
三春の滝桜はエドヒガンザクラ系の紅枝垂桜で国の天然記念物の指定を受けた日本三大桜の1つで、樹齢は1200年余と言われています。こんなにも長い歳月、毎年花を咲かせ、人々を魅了するこの巨大な桜を見て、私もこんなふうに年をとりたいと敬意を寄せています。
滝桜の咲く場所の近くにはハーブ園があり、私とハーブの出逢いもここからはじまっています。いろいろな考え方にも影響を与えてくれています。
東北・北海道の桜や高地の桜と、4月中は桜の便りを全国から楽しめそうですね。
バラ科の桜の色や香りは、女性らしい優しい気持を膨らませてくれます。充分に春を満喫して新シーズンを笑顔で迎えたいものですね。
桜茶の楽しみ方
染井吉野や八重桜の5~6部咲きくらいのものを房ごと摘み、軽く洗って水気をふき取ります。塩をまぶして容器に入れ上から梅酢をかけ落としぶたをします。軽い重しをしてもよいでしょう。時々混ぜて塩をなじませ、1週間~10日ほどおきます。
その後、ざるなどに広げて2~3日陰干しします。仕上げに再度適量の塩をふり、密封容器で冷蔵保存しておきます。
桜茶を召し上がる時は、桜の花房を優しく水洗いし熱湯を注いでいただきます。
4月のハーブ:サクラ
和名:サクラ(桜)
学名:prunus (prunus×yedoensis ソメイヨシノ)
別名:Japanese flowering cherry(英)、日本桜花(中)、Cerasusu、(生薬 桜皮)
原産地:アジア東部を主とした北半球温帯地
分類:バラ科サクラ属
花ことば:純潔 優れた人
特徴:
高さ7mほどの落葉樹。3月下旬~4月上旬に葉よりも先に散形状に密集した5弁花が開きます。日本を象徴する花としてコインや切手、絵画や歌などに利用され、古くから愛されています。
代表的なソメイヨシノはオオシマザクラとエドヒガンザクラの自然交配種。東京の染井町の植木屋から「吉野」という名前で売り出されましたが、奈良の吉野山のサクラと区別するためにソメイヨシノ(染井吉野) と呼ばれるようになりました。
利用:
樹皮を6~7月ごろはいで採取し、外側のコルク質を取り除いて日干し(桜皮)にします。たん、咳、湿疹、腫れもの、魚毒解、河豚毒などに利用されます。花弁は桜茶や花の砂糖漬けにも利用できます。
参考:
「薬になる植物図鑑」/柏書房 「園芸植物大事典」/小学館 「救民妙薬注解」/水戸市医師会