ハーブガーデン作業日記
*2023年11~12月編*
スタッフ家田です。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
今回は昨年の秋も深まってから年末までのガーデン作業の様子をお伝えしていきます。
11月14日(火)
今朝の東海村の最低気温は3度で、おそらく秋に入ってから一番の冷え込みとなりました。でもガーデンには暖かな日射しが差し込み、動いているとすぐ体がポカポカしてきました。食用菊の「もってのほか」が鮮やかなピンクの花を咲かせています。食べごろのようです。酢水でさっとゆでて冷水にさらし、おひたしや酢の物にすると食感も良くてとても美味しいです。食卓が華やぐごちそうになります。
畑の大根が元気に育ってきて、葉っぱが重なり合うようになったので、2回目の間引きをしました。今日はとりあえず大根1本分が入るすき間をあけて。もう1回くらい間引いた方がよいかもしれません。農家さんではかなり間隔をとるようです。間引き菜はありがたく持ち帰り、今晩のお味噌汁に入れようと思います。
花が終わってからそのままになっていたアジサイの枝を剪定しました。ドライフラワーのようになった様子も楽しんでいて、なかなか剪定ができずにいました。あとで調べてみると、花が終わってすぐのほうが良かったようです。もしかしたら花芽を切ってしまったかもしれないので心配です。そのほか、ハギやチョウジソウなどは根際でカットしました。
10月3日にセルトレイに種を蒔いていた紅花が本葉4~5枚ほどになったので定植しました。群生させる方がよいので、まとめて植えつけました。
11月21日(火)
朝は冷え込みを感じましたが、霜は降りていませんでした。動いていると大丈夫ですが、座って作業していると体は冷えてきます。秋の花粉症で鼻詰まりがひどい私は、冷え対策も兼ねて肩甲骨の間あたりにカイロを貼りました(途中で熱くなり外しましたが・・・)。この方法はかなりおすすめできます。
秋も深まり、紅葉と実りを楽しめる光景となっています。キウイが昨年よりも粒が大きく、たくさん実っています。そろそろ収穫です。タチバナとユズもいい色になっています。
スタッフSさんは、ヒメシャガに混じって生えたシソを抜いたら、間が空いてしまったとのことで、外へ広がったヒメシャガを回収して、空いたところへ移植の作業。
セルトレイにタネ蒔きしたルピナスの本葉が出ているので、救民妙薬エリアの中ほどに間隙を埋めるように定植しました。もちろん救民妙薬のハーブではありませんが、そこが似合いそうなので。
先日芋ほりしたところの畑を耕して畝を立て直しました。あちこちに生えてきたコマツナなどの葉物類をまとめて新しい畝に植え替えました。
救民妙薬エリアの植物に名札を立てました(剪定作業の際まちがって踏まないように)。
11月28日(火)
天気予報の通り、陽が昇るにつれて暖かくなりました。セージ類(メキシカンブッシュセージ、ラベンダーセージ、チェリーセージ、パイナップルセージなど)の紫や赤が鮮やかに日に映えます。今日は、畑仕事がメインとなりました。
ダイコンを再び間引いて、空いたところへ肥料(バッドグアノ)を入れました。太く成長してくれますように。
トマトが植わっていた場所にネットがそのままになっているのを活かし、スナップエンドウの種をまきました(白と紫)。2代目、3代目はうまく育ってくれるでしょうか。その隣には、ゴボウがこぼれ種で発芽したものを一列に植え替え、タネも蒔きました。
ウコンとヤーコンを先日掘り上げたところの畝を立て直し、とっておいた種イモを、互い違いになるように2列に植え付けました。間にバッドグアノを入れました。
食用菊(もってのほか)を収穫してちらしました(花びらのみをとりました)。
畑の畝を作り直していると、掘り残しのジャガイモやらサツマイモやらが出てきました。なんだかおまけのプレゼントのようでうれしいです。
鉢植えのミントの柔らかく伸びた茎を鉢の内側の土に固定しました(取り木)。放っておくと鉢の一番外周をグルグル。なぜなのでしょうか。
12月4日(月)
道路からも見えるサザンカが可愛らしい花を咲かせています。さちよ社長によると、お花に湯を注いでお茶にすることもできるのだそう。ぜひ飲んでみたいです(といいつつ時期を逃してしまうことが多いのですが…)。
今日は販促事業部スタッフの4人にご協力いただき、キウイ棚のキウイ狩りをしました。脚立に男性2人が上って手でもいでいたのですが、手が届きにくい箇所は、倉庫にあった高枝切りバサミが活躍しました。去年に比べて大量で、社員全員に6個ずつ配れるほどありました。(後日少しリンゴと一緒に置いて追熟させてからいただきましたが、とても美味しかったです。)
12月5日(火)
寒くなりました!今日はカイロを貼ってのぞんでも途中で体が冷えてきて、途中で2枚追加しました。温かいお茶をもってきて正解でした。気温が低くても太陽が背中に当たるとポカポカしてくるのですが、今日はずっと曇っていて、体から熱が出ていく一方に思えました。先週と同じ服装で来てしまったので少し甘くみていたと反省です。
Tさんがツルドクダミの剪定、移植作業を行っていて、掘り起こした根(膨らんだ部分)を見せてくれました。見た目はお芋そっくり。この塊根と呼ばれる部分が生薬の原料となり、滋養強壮作用や痒みを止める作用などがあるそうです。「救民妙薬」では、瘧(おこり、マラリア)の薬として紹介されています。
ベニバナとルピナスを定植したところに、コッソリ3年前くらいにつくったコンフリー液肥をやってみました。においは感じません。苗の育ちが小さいので、本格的な冬になるまでにある程度成長が促進できればいいなと考えました・・・。
セルトレイに種をまいてあった、ネモフィラ、キキョウ、帝王貝細工(ヘリクリサム)を培養土を入れたポットに移し替え、温室内に移動しました(温室に入れない場合とどちらがよいか比較するため、ネモフィラの一部はコンポストの草の上に置きました。ここなら直接霜があたらなそうなのと、発酵熱の影響で冷えにくいかと思ったのです。)
バタフライピーの種(豆)ができていたので、試みにセルトレイに種まきしてこちらも温室へ入れました。
12月19日(火)
昨日から更にめっきり寒くなりました。冷え性なので、今日はカイロを3つ貼り、長靴の中にも入れて作業しました。今日は霜は降りていなかったようですが、昨日降りた霜で、一斉にしおれた植物多数。皇帝ダリア、畑で頑張っていた夏野菜やマリーゴールドもいよいよダメになりました。うれしかったのは、スナップエンドウが揃って発芽していたことです(2週間以上かかりました)。ついでにゴボウも。
そんなわけで、バジルなどの枯れた葉物野菜を片付け、残っていたピーマンやトウガラシを収穫。マリーゴールドも抜いて、タネは(花ごと)ちらしました。
年1度の剪定作業に来ていた、かたくり工房の方に教わりつつ、剪定がまだだったアマチャの枝を新芽の上でカットしました。やはり本来は花後すぐの剪定がベストだそうです。ラベンダーもできれば花が終わってすぐの剪定がよいとのことで、今コンパクトにするのはリスクがありそうなので、枯れた枝と込み合ったところだけ剪定しました。セージやタイムやオレガノなども園路にはみ出た部分や伸びすぎた枝をカットしました。枯れかかっている鉢植えのインパチェンスも根元からカットしました。
先週、スタッフTさんがツルドクダミやローズマリーの剪定枝を使ってリースの土台をたくさん作ってくれました。それを元に、昨日、販促事業部スタッフが作ったリースがあちこちの枝に下がっています。私も真似をしてリースを一つ作りました。カラタネオガタマの枝を絡ませ、ヒマとカラスウリの実で色を添えました。
スタッフSさんは園路と流れの落ち葉をきれいに掃いてくれました。石の間の落ち葉などをとり除くのはなかなか大変な作業です。
12月26日(火)
年1回の大規模な冬季剪定作業が終わったあとのガーデンの様子です。ずいぶんスッキリしました。陽が射しこむ量が増えたようで、明るく感じます。
救民妙薬のエリアには、飛び石の路ができました。この木漏れ日の路をゆっくり歩きながら、水戸藩の人々が重用した薬草を知る、そんなエリアに来春はなることでしょう。