食べる乳酸菌も、いいこといっぱい!
ひと口に乳酸菌と言っても種類はさまざまですが、健康のカギを握っていると言っても過言ではありません。乳酸菌を食事でも摂って、美しく健やかに暮らしたいですね。
日本の食生活は、乳酸菌の宝庫!
乳酸菌と言うとヨーグルトなどを思い浮かべますが、実は、漬け物・味噌・醤油など、日本に多い発酵食品にも「植物性乳酸菌」が含まれています。この植物性乳酸菌は、生きたまま腸に届きやすいのが特長。日本人は、食を通して知らず知らずに健康な腸内環境づくりをしていたんですね。
もっと知りたい!乳酸菌のチカラ
乳酸菌は身体の免疫を高める力があり、アトピー、花粉症、アレルギー疾患などを軽減します。日本人は和食の発酵食品を摂ることで、乳酸菌をとってきました。また、人は生まれるときに母親から乳酸菌をもらいます。出産のときに母親の産道で乳酸菌をもらい、乳酸菌が赤ちゃんの口や鼻から腸内へ入り込むと考えられています。赤ちゃんは母親の子宮の中にいるときは無菌状態なので、免疫をつけるためと考えられています。生まれた時に母親から受け取るほど、乳酸菌は人間にとって大切なものなのです。
茨城県産業技術イノベーションセンター
食品バイオ部門 飛田 啓輔さん
免疫力をアップ!
最近よく耳にするようになった、NK(ナチュラルキラー)細胞やマクロファージという言葉。これらは細菌やウイルス、がん細胞などと闘ってくれる免疫細胞の一例です。体に備わったこうした免疫細胞は、60〜70%は腸にあると言われます。そして腸内環境を整えてくれるのが乳酸菌。乳酸菌を摂ることで風邪をひきにくくなったり、花粉症やアトピーなどのアレルギーにも関わると言われる由縁です。
お腹もボディもすっきり
一番知られているのが整腸作用ですが、コレステロール生成のプロセスを阻害する働きを持つものもあり、太りすぎ解消の味方にもなってくれます。女性にはもちろん、生活習慣病が気になる世代の男性にも嬉しい働きですね。
もちろん、美肌の味方
体の中で悪玉菌が増えると有害物質が生まれ、腸で吸収されて全身に送られます。これが肌の細胞に届くと、肌荒れを招いたりターンオーバーを乱れさせることに…。排便リズムの乱れも、肌荒れの原因に。乳酸菌は、悪玉菌の増殖を抑えて腸内環境を改善してくれ、美肌づくりを内から助けてくれるんですね。