夏も元気なカラフルリーフ『スイスチャード』
原産地は地中海やカスピ海沿岸地域。紀元前1000年頃からシチリア島で栽培されていたと言われています。日本へは江戸時代の1600年後半に伝えられたと『本草食鑑』に記述があります。
「スイスチャード」とは英語表記で、他にも「フダンソウ」、「ビエトラ」、「リーフビート」、「ウマイナ」など様々な名称で親しまれています。夏場の暑さにも強く、年中通して栽培可能で、プランターでも栽培でき、ほうれん草の代用品としても流通しています。
▲色鮮やかな茎
茎や葉は色鮮やかで、赤、オレンジ、黄、白などの種類があり、料理の彩りを豊かにしたり、畑の植え合わせをカラフルに見せたりする色彩効果も期待できます。
▲ハーブガーデンの畑で育つスイスチャード
フランスではポピュラーな野菜で、サラダやグラタンなどに利用されています。スイスチャードはアクがあるので料理に利用する場合はベビーリーフのうちに生でサラダなどに用いるか、茹でるなど火を通してアク抜きをしてバターやクリームなどの乳製品と合わせてグラタンなどにするのもオススメです。
栄養は、カリウム、カルシウム、鉄、マグネシウム、βカロテン、ビタミンEなどが豊富で生活習慣病(ガン予防、高血圧、脳卒中、心筋梗塞など)の予防にも一役かってくれる存在です。
スイスチャードの楽しみ方
スイスチャードのお浸し
<材料>
スイスチャード 適量
▲ほかのハーブを合わせても
<作り方>
鍋にたっぷりの湯を沸かし、水洗いしたスイスチャードをさっと茹で、水気をしぼり、長さ5センチ程度に切ります。ボウルに入れドレッシングをかけて混ぜ合わせ、器に盛ります。
ドレッシングの代わりに酢みそなどお好みで楽しみましょう。
茹でたものにクリームソース、とろけるチーズをかけ、オーブンで焼いてグラタンにするのもおすすめです。
参考文献
『日本食品標準成分表」
『からだにおいしい野菜の便利帳 世界の野菜レシピ』高橋書店
ブログ著
鈴木さちよ
ブログ監修
管理栄養士 坂本禮子