甘味と歯ごたえを楽しむ健康野菜『ヤーコン』

近年注目されている「スーパーフード」とは、栄養価に優れていながらカロリーが低く、生活習慣病の予防や老化防止などに良いとされる食品群の総称です。ヤーコンもこの「スーパーフード」の一種とされ、話題にのぼる食品のひとつです。

▲ヤーコンのいも

ヤーコンは、アンデス山脈一帯を原産とした、外見はサツマイモに似た地下茎が膨らんだキク科の作物で、地上部は小さなひまわりのような小さな花を咲かせ、矢じり形のユニークな葉をつけるのが特徴です。暑さにも寒さにも強く、旺盛に成長する丈夫な植物で、育てやすいので私たちのハーブ園でも毎年栽培しています。柔らかい若葉は陰干しにしてハーブティーになります。11月になると黄色い花が咲き始め、それが収穫の合図です。

▲ヤーコンの葉

▲ヤーコンの花

茎の付け根、イモの真ん中に種イモができます。これを土の中に埋めておくとまた春になると作付けができるので捨ててしまわずに凍らない状態で保存しておきましょう。
ヤーコンのイモはフラクトオリゴ糖を多く含み、浅漬けや天ぷら、キンピラなどでいただきます。動脈硬化、血管の老化防止、コレステロールや中性脂肪の抑制、血糖値や血圧の低下にも役立ちます。甘みがありシャキシャキした食感がクセになります。

▲ハーブガーデンのヤーコン収穫

ヤーコンの楽しみ方

ヤーコンサラダ

<作り方>
ヤーコンの皮をむき、一口大の薄切りにして水にさらします。5分ほど置くとアクが出ます。軽く水洗いし水気をふき取り、めんつゆなどをかけ、味付けをしてから10分ほど置いて味をなじませてからいただきましょう。他にもドレッシングやマヨネーズなどお好みの味付けをお試しください。

ヤーコンのキンピラ

<材料>

ヤーコン 1本

ごま油  大さじ1

日本酒  大さじ1

みりん  大さじ1

醤油   大さじ1

さとう  小さじ1

<作り方>

ヤーコンを良く洗い、皮ごと薄切りにし水に良くさらします。皮の硬い部分などは取り除いて下さい。鍋に油を敷きヤーコンを入れ軽く炒めたところに、日本酒、みりん、醤油、さとうを入れ味をつけ煮汁が少なくなれば出来上がり。お好みでタカノツメやゆずの皮を入れても美味しいです。

いつもこのブログを読んでくださってありがとうございます。今年も早いもので12月になりました。無事に過ごせたことに感謝しています。来年も季節のハーブ(有用性のある植物や作物)を紹介してまいります。みなさまの日常の小さな癒しになれば幸いです。

参考文献

「食品図鑑」女子栄養大学

「ハーブのわかる事典」ナツメ社

ブログ著

鈴木さちよ

ブログ監修

管理栄養士 坂本禮子

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