食用油として注目の『エゴマ(荏胡麻)』

エゴマの原産地はインドや中国とされ、日本ではすでに縄文時代から栽培されていたと言われています。エゴマ油はもともと灯火用や工業用に用いられてきましたが、近年は健康のための食用油として注目されています。エゴマ油に含まれるα–リノレン酸は、体内でEPAやDHAなどに変化し、がん予防やアレルギー予防、動脈硬化予防などに期待されています。

エゴマは血を補う働きもあるため、若白髪や足腰の弱まり、よろけ、便秘などの症状に有益で、老化防止や美肌に役立つと言われています。

エゴマの葉も食用や薬用として利用されます。エゴマの葉にはポリフェノールの一種であるロスマリン酸が含まれています。ロスマリン酸には抗酸化や抗炎症などの作用があり、アレルギーを和らげたり、脳の機能を維持するはたらきがあるとして注目が高まっています。

▲ハーブガーデンのエゴマ。近くに植えたシソと掛け合わさってしまうことも多い

エゴマもシソ同様こぼれ種で毎年楽しむことができる丈夫な植物です。庭やプランターで育てて サラダに、炒め物にとたくさん利用して楽しんでみましょう。

エゴマの楽しみ方

エゴマの葉のしょう油漬け

<材料>

*しょう油タレ*

A

しょう油  大さじ3

料理酒  大さじ1

みりん  大さじ1

さとう  小さじ1

B

ごま油 小さじ2

すりおろしにんにく 小さじ1

白いりごま  小さじ1

エゴマの葉  10枚

<作り方>

①Aの調味料を合わせ、器に入れラップをして電子レンジ600Wで20秒ほど加熱しアルコールを飛ばす。

②残りの材料BをAに合わせて混ぜ、しょう油タレを作る。

③しょう油タレに、洗って水気をふきとったエゴマの葉を一枚ずつくぐらせ保存容器に重ねる。

④葉を入れた上からしょう油タレを注ぎ入れて漬け込みます。3時間ほどつけたら利用できます。

焼肉を包んだり、ご飯を包んで食べたり、野菜をくるんだり、刻んで冷奴にのせたり様々な料理に利用しましょう。

お好みでコチジャンやナンプラー、オイスターソース、麹などをプラスしてアレンジしても楽しめます。

▲刻んで冷奴に添えて

参考文献

「自分で採れる薬になる植物図鑑」柏書房

「食品図鑑」女子栄養大出版

ブログ著

鈴木さちよ

ブログ監修

管理栄養士 坂本禮子

Share