東南アジアの暮らしに欠かせないハーブ『ウコン』

ウコンはターメリックとも呼ばれ、一般的にはカレーなどのスパイスとして料理に利用されることで知られています。特にインドや東南アジアなどでは、民間療法として切り傷や痔や関節炎の外用薬として使われたり、クリームやパック剤、入浴剤や染料としても利用されていました。

▲ウコンの葉

ウコンはショウガ科の植物で、ショウガ同様体を温め、胆汁分泌促進作用、解毒作用、抗酸化作用、利尿作用、抗炎症作用、消化促進作用などの多くの効能を持ち鉄分を多く含みます。そのため、貧血の予防にも、また二日酔いの予防にも効果的なハーブです。

ウコンは家庭菜園でも栽培でき、ショウガのような美しい楕円形の葉を眺め根塊の収穫を楽しむことができます。秋が深まる頃、黄金色の根を収穫するとなんとも言えない豊かさを感じられます。

▲ウコンの根

乾燥させてスパイスにウコンの根の活用法

<作り方>

収穫したウコンの根をよく洗い、茹でてから皮をむき、薄くスライスしてザルに広げて乾燥させます。完全に乾燥したら、ビンなどに入れて保存します。

ショウガ同様、料理の出汁として利用したり、粉末にしたものをスパイス(ターメリック)として料理に利用できるほか、粉末を少量の水で練ると外用薬として利用できます。

鮮やかな黄色で食卓に彩りを
ターメリックライス

<材料>

米             2合

ウコン粉末(ターメリック) 小さじ1

水             適量

<作り方>

米を炊く前に、粉末ウコン(ターメリック)小さじ1を加えます。サフランの代用として、美しい黄色のご飯を楽しむことができます。

参考文献

『ハーブのわかる事典』 ジャパンハーブソサエティ

『食品図鑑』女子栄養大出版部

『日本のハーブ事典』村上志緒編 東京堂出版

鈴木さちよ

監修

管理栄養士 坂本禮子

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