ネギの風味が楽しめるハーブ『チャイブ』
▲チャイブの花(ピンク)
チャイブは、4月から5月にかけてネギに似たピンク色の花を咲かせます。
全体にネギやアサツキよりもさらに小ぶりでコンパクトな品種。消化を促進するので薬味として料理に利用したり、花も含めてサラダに散らしたりして食用にします。小さな花もネギの風味がして美味です。
▲チャイブの花(白)
乾燥した場所でも少し日陰の場所でも育てやすい、丈夫なハーブです。
冬になると地上部が消えてしまいますが、根が残っていれば春になると葉を伸ばす宿根草です。
最近は白色の花も登場し、ガーデンの混植用にも重宝しています。
共存作物としてガーデンに
コンパニオンプランツ
▲コンパニオンプランツの様子:右)チャイブ、左)ワイルドストロベリー、奥)ボリジ
コンパニオンプランツとは?
互いの性質が影響しあって、作物が元気に育ったり病害虫を防いたりする共存作物のことです。
コンパニオンプランツには、害虫を野菜から遠ざける、野菜を病気から守る、助け合ってよく育つ、日照を分け合ってよく育つ、肥料を分け合ってよく育つ、スペースを有効利用できる、益虫が集まってくる、土壌がよくなるなどの効果が期待できます。
ユリ科ネギ属の多年草植物であるチャイブは、根面に拮抗菌が共存しています。キュウリ、ナス、トマトなどの夏野菜やメロンやトマト、イチゴとともにチャイブを混植しましょう。
チャイブの葉と花で華やかに
チャイブバター
<材料>
チャイブの葉 適量
チャイブの花(飾り) 適量
バター(無塩) 適量
<作り方>
1.チャイブの葉を細かく輪切りにします。
2.バターを冷蔵庫から出し、柔らかくなったら輪切りにしたチャイブを入れて全体に混ぜ合わせます。
3.容器に入れて冷蔵庫に入れ固めます。仕上げにチャイブの花を添えます。
ふかしたジャガイモにチャイブバターを乗せて塩を振れば、チャイブ風味の「じゃがバター」ができます。
参考文献
「コンパニオンプランツで無農薬の野菜づくり」学研
「地域食材大百科」農文協
「食品図鑑」女子栄養大学出版部
「ハーブの図鑑」萩尾えり子 池田書店
著
鈴木さちよ
監修
管理栄養士 坂本禮子