清涼感のあるスッキリとした香り『クロモジ』

▲クロモジの花(蕾)

枝を切ると清涼感のあるスッキリとした香りが特徴のクロモジ。

樹木の香りをかぐことは日頃なかなか機会がないかもしれませんが、クスノキやシナモンの近縁種であるクロモジも、香りを感じて欲しい一種です。

▲3~4月頃のクロモジ

クロモジは、緑色の樹皮に黒い斑点がある特徴からこの名前がついたと言われています。日本では古くから和菓子などに添えられる楊枝として、クロモジの枝が利用されてきました。

胃腸不良や水虫・湿疹などには、根・皮をはぎ取り、刻んで乾燥させます。飲用したり、洗浄用として利用できます。

また、葉・枝を食用や飲用、入浴剤、芳香剤などに利用することができます。

落葉低木のクロモジは、春の黄緑色の愛らしい花も夏の涼しげに広がる葉も美しく、庭木としてもおすすめです。

クロモジの枝をアレンジ
オリジナル楊枝

固く灰色になった枝 適量

固く緑から灰色に色変わりし、固くなった枝部分を切り取り、適当な大きさにカットして枝先をナイフで削ります。

和菓子の楊枝として高級品とされています。また、抗菌作用もある枝なので歯を掃除する楊枝としても、食品をトッピングする用具としても利用できます。

葉をポプリとして楽しむ
クロモジの芳香剤・防臭剤

<材料>

クロモジの葉   適量

クスノキの葉   少量

ローズマリーの葉 少量

布や不織布   20cm四方

リボンやゴム   1本

お茶袋     1袋

<つくりかた>

1.夏から秋の葉が茂る頃、葉を摘み取り、陰干しをして乾燥して保存します。

2.クスノキやローズマリーなども同じく乾燥させて2〜3センチの大きさにちぎり、それぞれの葉を好みで合わせます。

3.お茶袋に葉を詰め込み、好みの布や袋で包み、リボンを結んで完成です。

スッキリとした爽やかな香りが楽しめます。抗菌作用がある葉類ですので、防虫や防臭用としてクローゼットや靴箱、米櫃などに入れて利用できます。お風呂に入浴剤として放り込むこともできます。

●詳しいつくりかたはスタッフブログにてご紹介しています♪

縫い針なしでOK!ハーブを使ったシューキーパーの作り方

 

参考文献

「自分で取れる薬になる植物図鑑」柏書房

「和ハーブ・スタイル」和ハーブ協会

 

鈴木さちよ

監修

管理栄養士 坂本禮子

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