夏に美味しい『コーン』は実だけじゃもったいない

▲収穫前のコーン畑

日本の夏というと、スイカとトウモロコシ(以降コーン)といったイメージが強いのですが、コーンは1579年にポルトガル船で長崎に伝えられた植物です。明治時代に入り米国より北海道に新品種が導入されて品種が多くなったそうです。豊富な栄養成分を含むコーンを無防備に畑で育てると、カラスやイタチなど野生動物と収穫を競争することになります。

▲左:コーンの毛(花柱)   右:コーンの実

コーンは果皮に食物繊維が豊富なので、塩茹でなどにして食べると便秘に効果的です。ほかにも胚芽部分にコレステロールを減らす作用のあるリノール酸、強い抗酸化作用のあるビタミンE、美肌作用の高いB1、B2も含まれています。収穫して24時間経つと栄養素が半減してしまうので新鮮なうちに調理し、皮は直前にむくようにしましょう。

▲南蛮毛(なんばんもう):コーンの毛を天日乾燥したもの、コーン茶などに利用できる

コーン(果実)の先に房状についている毛(花柱)を、果実収穫時に手でむしり取り、天日で乾燥させます。これを南蛮毛(なんばんもう)と呼び、ハーブ茶として利用することができます。今年から実だけでなくコーンの毛も捨てずに積極的に利用しましょう。

 

南蛮毛(なんばんもう)でつくるコーンの健康茶
コーン茶(南蛮毛茶)

<材料>

南蛮毛(なんばんもう)     8~10g

水        500g

はちみつ      お好みで適量

分量を煎じ、一日3回に分けていただきます。

利尿作用や胆汁の分泌促進作用があるので、むくみが気になる場合などにもおすすめです。妊娠時の禁忌が無いので、妊婦さんも飲むことができます。南蛮毛(なんばんもう)は、血圧効果作用や血中の脂肪を減らす作用があるので動脈硬化予防としても利用できます。

<参考文献>

「食品図鑑」女子栄養大出版部

「料理の事典」朝日出版社

「自分で採れる薬になる植物図鑑」柏書房

<監修>

管理栄養士 坂本禮子

 

ハーブ事典でもこのハーブを紹介しています

コーン<ハーブ事典>

Share