脇役だけじゃない、ピリッと頼りになる『クレソン』
洋食の付け合わせ、飾りとして見かけるクレソン
今年は温かくなるのが早く、植物たちの成長の勢いもスピードを増しています。いよいよハーブたちの季節到来です。
ハンバーグやステーキの脇に洋食の付け合わせや飾りとして見かけるクレソン。脂肪の消化を助けるばかりでなく、実は栄養的にはβカロチンやカリウム、葉酸、ビタミンCなど健康な体づくりには欠かせない成分が含まれています。また、食欲増進や殺菌作用があるため食欲がない時、口臭予防にも利用されます。他には神経性のリウマチなどにも利用されます。
家庭栽培もできる繁殖力のあるハーブ
繁殖力旺盛な植物なので、野菜コーナーで出回りはじめたクレソンを水にさし、畑や水辺に植えて増やすこともできます。うまく育てば白い小さな花が咲くのを見ることができますよ。
濃いめの味付けで楽しむ肉料理
クレソンと牛肉炒め
<材料>
クレソン 3束
牛肉 100g
サラダ油 大さじ1
塩胡椒 少々
<作り方>
①クレソンを長さ3等分くらいに切ります。
②フライパンにサラダ油を熱して牛肉をよく炒めます。塩胡椒でやや濃いめに味をつけます。
③クレソンの軸、葉の順に強火で一気に炒め、油がまわったらクレソンがしゃきっとしている間に火を止め、すぐ器に盛り付けます。
他にも、サラダ、味噌汁の実、ごま和え、油いため、天ぷら、鍋物などにも利用できます。
乾燥させた茎葉でいただくハーブティー
クレソン茶
<材料>
クレソン(茎・葉) 適用
水 400ml
<作り方>
クレソンの茎・葉を、晴れの日が続いた天気がいい日の日中に摘み取ります。
日陰で乾燥させ、手で触れてパリパリになったら出来上がり。
乾燥剤を入れたガラス瓶などに入れて常温で保存できます。
一日量3〜5gを400mlの水から煎じて3回に分けて飲みます。神経痛やリウマチの方におすすめです。
鈴木さちよ
<参考図書>
「自分で採れる薬になる植物図鑑」柏書房
「食品図鑑」女子栄養大学出版部
「料理の辞典」朝日出版社
<監修>
管理栄養士 坂本禮子
ハーブ事典でもこのハーブを紹介しています