太陽の花と親しまれる万能ハーブ『サンフラワー』
太陽の花『サンフラワー』(以下ヒマワリ)は万能ハーブ。
ギリシャ語で太陽を意味する“helios”と、花を意味する“anthus”が語源となる学名を持つヒマワリ。金色に輝く大輪の花は太陽に似ていることもあり「サンフラワー」と呼ばれるゆえんとなっています。
経済価値があるヒマワリ
すべての部分が何らかの商品になる並外れた経済価値があるヒマワリは、世界中に広がりました。ヒマワリの種子は研究対象となり、その結果、栄養価が非常に高く、リン、カルシウム、鉄、フッ素、ヨウ素、カリウム、マグネシウム、ナトリウムなどのミネラルを豊富に含むことがわかりました。また、タンパク質やビタミンB・Dも多く含まれています。
明るく力強い太陽を象徴する
その昔、アメリカの先住民族は、戦士の戦闘食をヒマワリの種からとれる粉やバターで作っていたと伝えられています。名実ともに明るく力強い太陽を象徴するヒマワリの作用は人々に多くの効能をもたらしてくれます。
昨今はヒマワリも品種改良が進み、たくさん花をつける品種や小型の品種など植える場所によって楽しむことができるようになりました。夏から秋にかけて元気な印象のヒマワリを栽培して夏を乗り切る励みにするのもよいですね。
鈴木 さちよ
ハーブ事典でもこのハーブを紹介しています
サンフラワーのイベント情報
鈴木ハーブ研究所がある茨城県那珂郡東海村の隣、那珂市では毎年「なかひまわりフェスティバル」が行われています。
約25万本のヒマワリが咲き誇り、ヒマワリを使った巨大迷路やステージイベントなどが開催されます。
今年2016年は8月27日(土)に開催予定です。
▼イベント情報はこちら!
http://www.naka-kanko.jp/page/page000129.html
8月のハーブ:サンフワラー
和名: ヒマワリ(向日葵)
学名: Helianthus annus
別名: ニチリンソウ、Chimalati
原産地:北アメリカ、メキシコ、ペルー
分類:キク科ヒマワリ属
花言葉: あこがれ、熱愛、あなたを見つめる
特徴:
高さ1~3mになる成長の早い一年草。茎は太く細毛に覆われています。大きな心臓型の葉と直径30㎝ほどの大きな黄色い花をつけます。
利用:
蕾は茹でて野菜として食用できます。種の中身はサラダやパン、菓子に食用できます。種子のオイルはコレステロールを減らす健康食品として料理用に、また化粧品用、工業用の万能油として利用されます。薬用としては利尿剤や去痰剤に、そして、咳、赤痢、腎臓の炎症の治療薬に用いられます。根は緩下剤や胃痛の治療薬に、茎の髄は炭酸カルシウムと布や紙用の繊維の原料になり、細胞の明度が高く顕微鏡用の標本のスライドを作るときに利用されます。
参考文献 :
ハーブの図鑑/萩尾エリ子著/池田書店
ハーブの写真図鑑/レスリー・ブレムネス著/日本ヴォーグ社
花のもつ癒しの魅力フラワーヒーリング図鑑/アン・マッキンタイア/産調出版