夏バテ予防にもおすすめの『パイナップル』

トロピカルフルーツの王様といえばパイナップル。

パイナップル柄が人気の近年、夏になると洋服などの柄でも多く見かけるようになりました。ハワイアンジュエリーのパイナップルは「豊かさ」を表す意味を持つそうです。

パイナップルは食材としてもいただけますが、その効能も優秀です。

骨や関節を強くする働きのあるマンガンが豊富で、糖質の分解を助け代謝を促進するビタミンB1も多く、カリウムやビタミンB2、C、クエン酸も含まれるので疲労回復や老化防止の効果が期待でき、夏バテ予防にもおすすめの食材です。

さらに植物酵素(タンパク質分解酵素)のブロメラインを多く含み、胃液分泌を活発にし、消化を促進してくれます。この酵素はお肉を柔らかくする作用がありますが、加熱に弱いため、効能を期待したい場合は火を通さずに使うか、60度以上にならないように、加熱時間は短くします。

鈴木 さちよ

ハーブ事典でもこのハーブを紹介しています

パイナップルのミックスジュース

材料(1人分)

パイナップル:150g

バナナ: 50g

水:50ml

①パイナップルの果実をたてに6〜8等分にして皮をとり、包丁の角等で皮の部分のとげや芯の部分を取り除いて一口大に切ります。

②バナナも皮をむき一口大に切ります。

③パイナップル、バナナ、水をミキサーにかけ、なめらかになったらグラスに注ぎます。

バナナ以外にもリンゴやキューウィーフルーツ、メロン、レモン、セロリ、キャベツ、アシタバ、ピーマン、ニンジン等々と合わせてオリジナルのミックスジュースにチャレンジしてみましょう。水も牛乳や豆乳、ヨーグルト等に変えてハチミツやオリゴ糖を加えても美味しくいただけます。

7月のハーブ:パイナップル

和名: パイナップル 鳳梨

学名: Ananas comosus

別名: アナナス、パインアップル、Nana、ホウリ

原産地: ブラジル(熱帯地方の低地)

分類:   パイナップル科アナナス属

花言葉: 完全無欠、完全、あなたは完璧

特徴:

草丈1m、葉は固くロゼット状に密生していて、雨水を最大限に取り込めるようになっています。パイナップルの大きな果実は小さな果実の集合体で出来ています。外側のうろこ状の一区画が1個の花の果実です。

利用:

果実に利尿作用、消化促進作用があります。体にこもった余分な熱を取り、イライラしやすい人、目が充血している人、喉が渇きやすい夏にも適した食材です。胃液を活発にし、脾と胃の働きをよくします。消化不良、腹痛、胃もたれ、便秘、むくみ、痰がたくさん出る、咳、尿の出が悪い、水分代謝の乱れ、月経障害、排泄障害、脚気、寄生虫病、神経症などにもおすすめです。また、果実に含まれる植物酵素は腫れをひかせ、抗生物質の働きを強め、心臓発作や心筋梗塞を引き起こすフィブリン・プロテインを壊す働きがあります。

参考文献:

からだにおいしいフルーツの便利帳/三輪正幸監修/高橋書店

手作りしぼりたて生ジュース/植木もも子著/新星出版社

手づくりジュース353レシピ/川野妙子著/池田書店

完璧版ハーブの写真図鑑/レスリー・ブレムネス著/日本ヴォーグ社

漢方の知恵を毎日の食卓に いつもの食材 効能&レシピ帖/早乙女孝子著/土屋書店

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