“植物のお医者さん”と親しまれる「カモミール」

無邪気な妖精のように庭のあちこちを飛び回り増えてゆく…
キク科のジャーマンカモミールは植物達のお医者様と呼ばれています。側にある植物を元気にします。無農薬栽培の畑ではコンパニオンプランツ(共栄作物)として共生関係を築くために共に植えることが多いハーブの一種です。

気持ちを鎮めて、炎症を抑えてくれることから夜眠る時や喉が痛くなった時など様々な生活のシーンで私たち人間の心と体も癒してくれます。

花が咲くのは5月頃なのですが、春の風邪や花粉症などで気分や体調がすぐれない時にハーブティーとして利用できます。5月に沢山収穫したら、乾燥させて保存しておくとよいでしょう。

愛らしい花姿は絵に描いたり刺繍をしても素敵です。肩に力をいれずに普段使いできる親しみやすいハーブです。

代表 鈴木さちよ

2015年春のお気に入りブレンド

ジャーマンカモミール 小さじ1
リンデン        小さじ1
ペパーミント      ひとつかみ

季節の変わり目の不調にもおすすめのハーブティーです。300mlくらいのポットで色が無くなるまで何度も楽しめます。

ピーターラビットのグッドスリープティー

ミルク、ジャーマンカモミール、はちみつ
(分量はお好みで)

ミルクの中にカモミールを入れて煮出しカモミールを網などで漉してカップに注ぎはちみつを入れていただきます。 イギリスの物語「ピーターラビット」の中で眠れずにぐずっているピーターにお母さんがカモミールミルクティーを入れてくれました。ミルクの催眠作用とカモ ミールの鎮静作用で眠りを誘います。

4月のハーブ:カモミール

和名:カミツレ

学名:Matricaria chamomilla

別名:カモマイルジャーマン、母菊

原産地:ヨーロッパ、西アジア

分類:キク科/一年草

花ことば:逆境に負けない強さ

特徴:
高さ15~50cmに育つ1年草。中心は直径2cmほどの中空で黄色、そのまわりに白色の花を咲かせます。花は先端に進むほどに盛り上がり花びらが垂れ下 がったような形になり、花は甘い青リンゴの香りがします。こぼれ種でよく増え、庭のあちこちに広がり思わぬところで花を咲かせる事があります。

利用:
駆風、消炎、抗アレルギー、鎮静、鎮痙、胃炎や胃潰瘍、月経痛、皮膚炎、傷、日焼け、ものもらい、冷え性などに利用されます。花はパンやクッキーに焼き込 んだり、ゼリーやババロアなどの菓子には香り付けとして楽しめます。お茶は鎮静とリラックス効果があり、風邪をひいた時やお腹が痛いとき、眠れない時に効 果があります。赤ちゃんや子供のための優しい飲み物でもあります。フェイシャルスチームやハーブバスに利用すると肌をなめらかに明るくします。
※キク科アレルギーの人は注意しましょう。

参考:
「ハーブの図鑑」蓼科ハーバルノート 萩尾エリ子著/池田書店

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