ハーブガーデン作業日記
*2025年4月編*
スタッフ家田です。引き続き、春のガーデン作業の様子をお伝えします。暖かくなり、お庭の色合いも日に日に鮮やかさを増した4月でした。
4月4日(金)
最高気温16℃、晴れ時々曇り
火曜日から3日間雨が降り続き、やっと上がった今日は庭全体がしっとりと潤い、様々な花が開花していました。シャクナゲ、枝垂れ桜、レンギョウなどなど、そしてミモザがフワフワの満開に。今朝の天気予報によると、今後は極端な冷え込みはなさそうとのことでした。

満開のミモザ、奥には枝垂桜が見えます
コゴミがあちこちに芽をだしていました。ちょうど食べごろ!写真撮影にきたスタッフが摘んでいきました。ミモザも、背が高いのですがどうにか枝を引っ張って収穫。リースに、ドライに、生け花に。

コゴミ

ミモザ
さちよ社長はお茶になるハーブ、食用ハーブのエリアを除草したり苗を植えたりして整えていました。Tさんはニゲラのエリアの草をとってニゲラの密なところから少ないところに移植の作業など。Sさんはクリーピングタイムの剪定と挿木・取り木。私は、スイートバイオレットの落ち葉と草を除き、その手前のコモンタイムの剪定と取り木。挿し木を。 タイムは中心部が茶色く枯れこんで、伸びた先の方だけに葉がある状態になっていましたので、伸びた先端を隣に取り木したり、剪定した部分を別の場所に挿し木したりしました。雨で土が湿っているのと、これからしばらくは気温が暖かそうなので、成功の可能性は高そうです。

下部の葉がなくなったコモンタイムを挿し木、取り木しました
他の場所も、落ち葉をかいたり、草を取ったりしました。地道な作業がつづきました。
4月11日(金)
最高気温19℃曇り
河津桜はもう葉が出てきましたがシダレザクラはまだ楽しめます。また地面からいろんなものが出てきて、美しい色と姿で魅了してくれます。どこを見ても美しくてついついじっと見入ってしまいました。
雨を心配しましたが作業中は降らずにすみました。夜少し降りそうなので、種をまいたり苗を植えたりするにはもってこいです。

赤ひげネギの発芽

ネトル
赤ひげネギ(水戸在来のネギ)が発芽していました!ネトルの鉢も元気。収穫のエリアにはさちよ社長がいろんな野菜をマリーゴールドと一緒に混植していて、楽しい畑になっていました。ワイワイではキヌサヤの花が咲き始めていました。

色々な野菜とマリーゴールドのミックス

キヌサヤ
連結ポットに新たにナスタチウムを、育苗トレーにバジルを種まき。帝王貝細工やカレンデュラは発芽していました。また、ワイワイハーブサークルに三つ葉の苗と、苗トレーから間引いたコールラビを植え、また何種類かの種をまきました。古くなって秋に発芽率が低かったものは、袋の残りをばらまきしました。いくつかでも生き残ってくれればと願って。

ワイワイハーブサークルに色々な種をまきました
鉢植えで冬を越した植物がたくさんあり(近くでお引越しをするお家から昨夏頂いてきたもの)場所を選んで植え付け中です。今日はオダマキと美女カズラを定植しました。

美女カズラ
草を取ったり、これから植える場所の土づくりをしたり、落ち葉をかいたり、と、まだまだやるべきことがたくさんあります!!
4月15日 (火)
最高気温22度雨のち晴れ
朝は風が肌寒く、到着して間もなく雨が降り始めました。その中まずお庭を一周・・・。風で桜の花が舞い散る中、カリンが可憐な花をつけていました。ジャーマンカモミールが蕾を膨らませています。チョウジソウが芽吹いています。

カリン
昨秋生葉染めに使ったアイ(藍)。自然にこぼれて出る(出ている)とは思うのですが、念のため育苗箱に種まき。古いバタフライピーの種も見つけたので一緒に。ハトムギの種はとっておかなかったので、そのエリアをみてみましたが、発芽確認できず。でも去年の種が地表に何粒も落ちていましたので、ぐっと地中に押し込んでみました。これから発芽してくれるでしょうか。
収穫のエリアはいろんな種類の菜の花でいっぱいに。ちょこちょこ収穫していたのですが残りが食べ時を過ぎてしまったので、種用の株を残して整理することにしました。コマツナ、パクチョイ、花芯白菜、大根、ラディッシュなどなど。アブラナ科の野菜って種類豊富ですね。種で命を繋いでいけたらうれしい!刈った菜の花の株はコンポストへ。

収穫のエリアは菜の花でいっぱいに

刈った菜の花をコンポストへ

ホトケノザ
旺盛に伸びていたホトケノザも種が付く前にといっしょに刈りました。こちらは細かいので畝と畝の間に敷きました。菜の花に隠れていたネギやソラマメなどが姿を現し、日当たりが良くなって喜んでいるようです。不耕起エリアでは菜の花の根がのこっているところに、ビーツ、水菜などの種をまきました。育苗箱から間引いたコールラビも植えてみました。コーヒーかすぼかし肥を仕込んで。周りの草丈を短く維持するとよさそうです。
不耕起でない通常栽培のエリアでは、Tさんが土を耕して、敷いてあった枯草(藁)と一緒に米ぬか等を入れ込んで、次に植える者のための土づくりをしてくれました。
4月22日(火)
最高気温21℃晴れ
お天気もよく暖かくルンルン気分で庭作業開始です。あっという間に季節は進み、やっと春が来たと思っていたのにもう桜は散り、初夏の気配が漂います。ジャーマンカモミール、クリーピングタイム、ボリジ、ブルーベリー、アロニア、ナツグミなど次々と花が咲いています。スギナが急に目立ってきました。

クリーピングタイム

ボリジ

アロニア
さちよ社長に「広葉マウンテンミント」を教えていただきました。ミントの仲間ではないけどミントのような爽やかな香りがして、青蜂(せいぼう、青い蜂の仲間)を呼ぶのだとか。

広葉マウンテンミント(中央)
須崎農園さんから頂いてきたズッキーニの苗と、自然生えのカボチャの苗を植え付け。どちらも場所をとるので、邪魔にならない場所に。ズッキーニは、不耕起エリア、耕起エリア、そして収穫エリアとは別の木々の間(土が硬くなっていました)の3カ所に。育ち方の違いを見てみたいと思います。いずれも植え付け時に腐葉土とコーヒーかすボカシを施しました。

広い場所にズッキーニとカボチャの苗を植え付けました
ワイワイにはミニトマトとサトイモを植え付け。秋にうまくいかなかったミックスレタスやビーツなどの発芽が確認でき、ジャガイモの芽も出てきており、ワイワイな気分になりました。少し間引いてやりました。
5月は草取りで忙しくなりそうなので、いよいよ種まきも急がねばというところで、エビスグサ、モウカワタ(以上は水戸藩にまつわる薬草園の会でもらったもの)、ローゼルをポットに種まき。ローゼルは種からは初めてなので、うまくいったらうれしいです。ナスタチウムが発芽していて一安心。
笹沼さんはここのところずっと園路沿いのクリーピングタイムをきれいに整えて下さっています。伸びすぎた分を切って、間が空いたところに挿し木して、間の草や落ち葉をとって、腐葉土を入れて。そのかいあって、とても青々と元気そうに育っています。
今日は庭作業の合間に、スタッフとワークショップ(バスソルト作り)で使うハーブ摘みをしました(タイム、カレンデュラ、ビオラ、菜の花など・・・)。

バスソルト用ハーブ摘み
ジャーマンカモミールを摘んでいたら、テントウムシの幼虫を発見。きっとアブラムシを食べていたのでしょう。成虫の可愛らしさと裏腹になんだかグロテスクな姿。成虫の方もあちこちでみかけました。

ジャーマンカモミールとテントウムシ幼虫
4月30日(水)
最高気温20℃晴れ
良く晴れて気持ちの良い天気。オオデマリが見事に白い花を咲かせていました。先日フキノトウ摘みをしたばかりなのに、もうフキが葉を広げていて、ギボウシと共に日陰の美しい緑を演出していました。

オオデマリ

ギボウシとフキ
スギナやドクダミが旺盛に。収穫のエリアでは、スナップエンドウやキヌサヤが豆をつけ始めました。チャの木の新芽、クコの新芽、ウコギの新芽が見ごろ?です。茶の新芽をかじってみました。爽やかな苦みが口いっぱいに広がりました。

チャノキの新芽
Sさんは、園路わきのクリーピングタイムが仕上がったので、次は水路の除草に突入。オープンガーデンに間に合わせると張り切っています。
さちよ社長は続々と「サンプルエリア」にハーブ苗を定植。Tさんが宿根ソバをコンパクトに剪定。
昨日入手してきた夏野菜の苗の植え付けにかかりました。不耕起エリアは軽く草を刈って、耕起エリアは耕して畝を整えて、そして植穴には腐葉土とコーヒーかす肥料、植穴から離れた両脇にもコーヒーかす肥料を入れつつ、ミニトマト、キュウリ、ナス、ピーマン、トウガラシを植えつけました。
ワイワイハーブサークルの方には無施肥で植えつけました。なるべく酷暑がやってくる前に収穫にたどり着きたいので、4月中に植えられてひとまずホッとしました。昨年は真夏は暑すぎてトマトなどは実らず、涼しくなってから実をつけ始めたのですが、あまり赤くならないうちにシーズンが終わってしまいました。今年の夏はどうでしょうか。