ハーブガーデン作業日記
*2024年10月編*

スタッフ家田です。引き続き、ガーデン作業の様子をお伝えします。

10月1日(火)

ガーデンに入園早々、蜘蛛の巣に顔面突っ込んでしまいました。ここ最近、蜘蛛がいたるところに盛んに巣を作っています。夏の終わりの虫たちを捕まえて、栄養を蓄えて、子孫を残そうということなのでしょうか。そんなわけで、園路の蜘蛛の巣払いから、作業がスタートしました。落ち葉も目立つようになりました。ミズヒキの赤い小花、ユーパトリウムの白い小花が秋の風情を添えています。

ミズヒキ

ミズヒキ

ユーパトリウム「チョコラータ」

ユーパトリウム「チョコラータ」

ガーデン管理作業に関する取材がお昼まであり、本格的な作業はそのあとになりました。畑に大根の種をまきました。一列は、昨年購入した「大蔵大根」の種。もう一列は、春にトウ立ちして花が咲いたものから採種した種。種を繋ぐことに成功したらうれしいなと思います。

薬草・薬木エリアの草取りにとりかかりました。種をつけたアグリモニーとクワクサ(よく見かける雑草です)は、繁殖力が非常に強いためコンポストに入れず燃えるゴミにすることにしました。これらを束ねて運ぶ作業を繰り返すうち、気づくとアグリモニーの種が、手袋にいっぱいくっついていました。これが彼ら(?)の作戦ですね。黄色い小さな花が風にそよぐ様がかわいらしいハーブですが、年々分布を拡大しているようです。

アグリモニーの種

アグリモニーの種

アグリモニー(9月撮影)

アグリモニーの花(9月撮影)

10月16日(水)

先週お休みしてしまい、2週空いてのお庭作業となりました。薬草・薬木エリアがすっかりきれいになっており(Tさんの功績)、アイ(藍)、ホトトギス、ツルドクダミ、モッテノホカ(食用菊の一種)が可愛らしい花を咲かせていました。アイは、白に近いピンク色のお花で、とても愛らしいお花でした。生育旺盛で、染料にもなり、薬効もあり、食用にもなり、花も楽しめるアイはすばらしい植物!また、エビスグサの一部とハトムギ、ローゼルが収穫の時を迎えています。

食用菊「モッテノホカ」

食用菊「モッテノホカ」

アイ(藍)の花

アイ(藍)の花

Sさんが家から芝刈り機をもってきてきれいに芝刈りをしてくれました。

セルトレイやポットで種をまいて育てたパクチョイと花心白菜、ケール、ブロッコリーの苗をワイワイハーブサークルと菜園エリアに植えました。ワイワイハーブサークルの発芽が悪いところにニンジン、コカブなどの種を追いまき。

苗を植え付けたワイワイハーブサークル

苗を植え付け、種を追いまきしたワイワイハーブサークル

ヘチマを1個試しどり。高いところにあったので、写真を撮りにきた販促スタッフTさんが高枝切りバサミで切って私が受け止めるという作戦。どうにかキャッチしましたが、ズッシリ重くてびっくりでした!

薬草・薬木エリアの一角にベニバナを直播き。去年冬越しに失敗したけど懲りずに秋まきしてみました。芽が出たら藁で霜よけする予定です。

10月22日(火)

今日は最高気温24℃で、動いているとほんのり汗はかきましたが、ほどよく晴れて気持ちの良い日でした。作業がはかどりうれしい限りです。

Sさんは朝から脚立に上って剪定作業をしていました。ファミリーガーデンのアーチのモッコウバラのぴょんぴょん上に伸びている枝を切っていたのです。

モッコウバラの剪定

モッコウバラの剪定

今日こそは!と決めていたエビスグサとハトムギの収穫を行いました。根から引き抜いてしまってもよいのですが、庭を訪れるお客様の観賞用に少し残しておきたいのもあり、エビスグサは茶色くなった鞘を選んで収穫、ハトムギは一部だけ収穫にしました。

収穫したエビスグサ(奥)とハトムギ(手前)

収穫したエビスグサ(奥)とハトムギ(手前)

エビスグサは思ったより収量が(バタフライピーと間違えて植え付けたものもあったため)ありました。半日陽に当てて乾かすために、朝一番で作業しました。あとは自然乾燥にします。エビスグサのお茶(ハブ茶)が楽しみです。

ヒメシャガの間にツユクサやゲンノショウコが入り込んでいたのをとりました。ヒメシャガに覆いかぶさるように草丈が長くなっていましたので、一部を持って引っ張ると、ゴッソリと抜けました。その隣のエリアは、草取りと同時に、花の終わったアグリモニーとムラサキフジバカマを除いて、奥にミニコンポストを作ってまとめました。遠いコンポストに運び込むと、またいろんなエリアに増やしてしまいそうなので。

10月23日(水)

ヘチマを収穫し、スライスして、茹でてヘチマたわしを作りました。
今日は全部で7本収穫、うち1本はもう茶色く乾燥していて、4本をゆでて、残り2本は自然乾燥することにしました。前に収穫したのが1本、木に残したのが2本(でも実は見えなかっただけで6~7本残っていたようです)なので、15本ほど収穫できたことになります!

約10cmにスライスし、(1本から4~5個とれました)大きな鍋に湯を沸かして2回に分けて茹でました。ざるを落し蓋代わりにしてフタをして茹で時間約20分、やけどに気をつけながら取り出し、冷水につけて冷ますと、スルスルっと簡単に皮がむけました!種は取れる分だけ指でとりだし、物干しピンチで干します。軽く絞ったものの、たっぷり水を含んでいて、なかなか乾きません。
今にも雨が降り出しそうな空模様のため、風通しの良い軒下へ移動して引き続き自然乾燥させます。

 

(後日談:この後残念ながらぐずついた天気の日が続き、半数近くに黒カビが生えてしまいました。早めに乾いてガレージに避難させたものはセーフでした。完成したヘチマたわしがこちらです。結論:ヘチマたわし作りはカラッと晴れた天気の日に行うことと、できるだけ種を取り除いてから干すのがおすすめです。)

完成したヘチマたわし

完成したヘチマたわし

10月30日(水)

朝はザーザーと雨が降っていました。しかし午前中に止むという天気予報を信じてガーデンへ。8時半ごろ到着した時点でまだ雨は強かったのではじめはガレージで作業することとしました。集めたコーヒーかすをバケツへうつしたり(もう少したまったらボカシ肥料を作る予定)、まき終わった種とこれからまく種を整理したり、植物のネームプレート再利用のため字を消しゴムで消したり、新聞を袋に折ったりなど…。

9時半ごろから雨が弱くなったのでガーデンへ。メキシカンブッシュセージは濡れた重みで垂れ下がっていました。その陰に赤いクコの実を発見。その近くにナツメも赤く色づいていました。

クコ

赤い実をつけたクコの枝

ナツメ

ナツメ

スカシユリは秋の姿(種が入った莢、「蒴果」)に。当ガーデンのある東海村では、村の花であるスカシユリを増やして自生地に戻すという活動も行われています。種から増やせるのなら、試してみたいと思いました。
※ https://www.vill.tokai.ibaraki.jp/soshikikarasagasu/kyoikuiinkai/shogaigakushuka/5/2/1601.html 

スカシユリの蒴果(さくか)

スカシユリの蒴果(さくか)

今日は一人なので、黙々と種まきをすることに。まず、ベニバナを発芽しなかった(または芽が育たなかった)ところに追いまき。そして、ワイワイハーブサークルでも発芽が悪いもの(ニンジン、ビート、チャービルなど)を追いまきしました。(・・・しかしこの無数にでている芽はなんだろう?蒔いたものではなさそう・・・)

カレンデュラの種

カレンデュラの種

セルトレイでは、新たにお花数種(カレンデュラの園芸種、ネモフィラ、帝王貝細工、ワスレナグサ)を種まき。また、育苗トレイに赤ひげネギを種まき。赤ひげネギは、水戸地方の在来種のネギです。
また、ライムギを菜園エリアの一部にまいてみました。最近読了した『わら一本の革命』を真似て、稲わら(実家が農家のスタッフから提供)を被せてみました。
ほぼ、種をまいただけで今日の作業が終わってしまいました。

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