ハーブガーデン作業日記
*2024年7~8月編*

スタッフ家田です。引き続き、ガーデン作業の様子をお伝えします。

7月2日(火)

朝起きた時から「今日は暑い」と感じました。ハーブガーデンに向かう道すがら出会った会社のスタッフからも、一様に「暑いから気をつけて」と声掛けをもらいました。ガーデンでは、スカシユリが鮮やかなオレンジ色の花を咲かせています。スカシユリは、当社のある東海村の花でもあります。

スカシユリ

スカシユリ

作業開始早々、Sさんが入り口前の芝生の上でモグラの死骸を発見。さちよ社長に連絡したところ、東海村の「歴史と未来の交流館」で、村内に生息する動物(の死骸)を収集しているとの情報が。連絡を受けた生涯学習課の職員の方が早速引き取りに来てくださいました。「土の中の縄張り争いに負けて地上に追い出されたのでしょう」との推測をされていました。モグラ社会の厳しさを知りました。

※博物館機能と青少年センターの機能を併せ持ち、東海村の歴史や文化の発信、体験や遊びを通じた活動を行う生涯学習の拠点施設

サツマイモの苗床から出た芽(苗)を、畑に植え付けました。サツマイモは、1つの芋から10本以上もの苗がとれるのです!植え付けの場所が空いていなかったのですが、ジャガイモの生育が悪く地上部がなくなっているところが多いので、ジャガイモを掘りだして(残念ながら数が少なくほとんど小粒でした)、空いたところに植え付けました。

また、落花生の苗10個を植え付けました。半分は不耕起のエリアに、半分は耕したエリアに。不耕起のエリアは、他の野菜(オクラなど)の間に植え付けました。育ちの違いがでるでしょうか。

落花生の苗

落花生の苗

7月9日(火)

梅雨の最中なのに真夏日が続き、雨が少ないこの頃。今日は最高気温34度予報で、ポケットに経口補水液を入れて臨みました。草丈が一気に高くなったガーデンでは、チコリやエキナセアが爽やかな色を添えています。

土や道具をしまってある倉庫を開くと、とてもきれいに整理してありました!先週TさんとSさんがあるものや100均のグッズを駆使して棚を作ったりフックを付けたりしつつ、使いやすいように整理してくれたのでした。スムーズな庭作業のためには大切なことで、とてもありがたいです。

ラベンダー(ラバンジン)がほとんど咲き終わったので、剪定しながらの収穫。樹勢が乱れているので思い切って枝を落としたりしていましたが、この真夏の時期に強剪定してしまってもよいものかどうか途中で迷いが生じてきたので、若干中途半端な仕上がりとなってしまいました。

ラベンダー(ラバンジン)の剪定

ラベンダー剪定中

7月16日(火)

小雨がちらつく日でした。作業中も降ったり止んだり。でも、気温が高くなく、作業がはかどりました。また一段と植物の成長の勢いが増して、かなり緑生い茂る感じの庭となっています。

タイム

園路にはみ出したクリーピングタイム

園路にはみ出したタイムと、境界がみえなくなった「料理用ハーブ」「お茶用ハーブ」のコーナーが気になり、草取りと剪定をしました。剪定の際は、どこまで短く切ってよいものか、いつも判断に迷いますが、とにかく剪定後は幾分か気持ちがスッキリとしました。

お茶になるハーブを切り戻して整えました

ワイワイハーブサークルの夏野菜は、順調とはいきませんが、昨年よりは調子が良いようです。キュウリの蔓が伸びて、リンデンの枝まで到達していました。

ワイワイハーブサークルのミニトマト

キュウリ

キュウリのつるがリンデンまで届きました!

7月24日(水)

今日は嬉しい収穫がありました。Sさんがガーデンの秘密の場所で育てた小玉スイカです!サイズは小さくとも、味はすばらしく、とても甘いスイカでした。

今日は、芝を刈ったり、園路から目立つところを中心に、背の高い草を抜いたり切ったり、背の伸びすぎたハーブを切り戻したりしました。イネ科の背の高い草は概ね引き抜いたのですが、場所によっては土が露出してしまわないよう、草を抜かずに地際で、あるいは短めに切るようにしました。

薬草と薬木のエリアでは、ツワブキ、アイ、エビスグサ、ハトムギなどが青々とした葉を広げ、順調に生育しています。ずいぶん茂ってきて植物名の札が見えなくなっていたので、伸びすぎたものは切り戻すとともに、名札の位置を調整しました。

アイとハトムギ

アイ(手前)とハトムギ(奥)

薬草・薬木のエリア

つい下ばかりみて作業してしまいますが、時々一息ついて上を見上げるとずいぶん気分が変わります。空を感じ、風を感じます。クスノキがみごとだなあと思いました。帰り際、振り返った、正面から見たハーブガーデンと青空の風景がきれいでした。

8月9日(金)

厳しい暑さのため、今月はガーデン作業はお休みです。

会社の昼休み、ガーデンで最も涼しい場所、大きなクスノキの木陰に向かって歩いていきますと、先客がいらっしゃいました。

カラスもホッと一息入れていたのでしょうか。夏は木陰で涼むのがいいですね。

8月23日(金)

今日は、社員有志で、今しかできない、旬の生のハーブを使った草木染に挑戦しました。「藍の生葉染め」と「バタフライピー染め」です。

まずは材料の収穫から。薬草・薬木エリアのアイ(藍)の葉を収穫。元気に茂っています。虫食いだらけですが、染色には問題ないはず。続けてバタフライピーを収穫。意外と咲いているのは少ないなと思いながら収穫しましたが、一日花であることを知りました。さちよ社長がコツコツ摘んで乾燥していたものを持ってきてくださいました。

収穫したアイ(葉)とバタフライピー(花)

収穫したアイ(葉)とバタフライピー(花)

布は生成りの木綿を豆乳につけて下処理したものを使いました。藍染の方は、鮮やかなブルー…ではなくナチュラルなグリーンに染まりました!木綿だからなのか、白ではなく生成りの布だったからなのか、藍染めなので、これぞ「インディゴブルー」という染め上がりを期待していましたが、これはこれでとても綺麗な色です。

藍の生葉染め

藍の生葉染め

藍の生葉染めの仕上がり

バタフライピー染めの仕上がりバタフライピー染めの方も、想像するような青紫色にはなりませんでした。鉄媒染のものはベージュ色っぽく、銅媒染のものはこれまた薄い草色(グリーン)になりました。

バタフライピー染めの仕上がり

染め上がりの色は、媒染液、下処理、元の布の色、布の素材、染色時間、温度等たくさんの要素が関係してくるのでしょう。奥が深いです。

収穫して染液を作って布を染める工程はとても楽しかったですし、ハーブガーデンで大切に育てたハーブを活用できたことをうれしく思いました。また、挑戦したいです!

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