ハーブガーデン作業日記
*2023年9~10月編*

スタッフ家田です。引き続きガーデン作業の様子をお伝えしていきます。

9月5日(火)

昨日は久しぶりに一日まとまった雨が降りました。風もすごかったのですが、幸いハーブガーデンで倒れた木などはありませんでした。植物たちは久しぶりにたっぷり水がもらえて喜んでいるようでした。

バタフライピーの青紫色の花が目にも鮮やかです。ツルを絡ませている柵は、ユキヤナギの枝を使ってスタッフTさんが作ったものです。

バタフライピー

手作りの柵に絡ませたバタフライピー

ワイワイハーブサークルでは、先週蒔いた種が発芽していました。先週は3回ほど灌水して、昨日も雨が降ったので大丈夫だろうと思っていましたが、やはり期待通りでした。そこにさらに種を追加しました。先週と同じ葉野菜類のタネと、新たに購入した固有種のタネ(クレソン、ニラ、白菜など)です。間引くときにどれを残すかの目安になるよう、ある程度は割り箸などで印をつけるようにしました。

畑のサツマイモ周り等の草刈りをしました。サツマイモの葉があまり元気ありませんが、地下のお芋は育っているのでしょうか。インゲンは残念ながら芽がでないまま終わってしまったようです。ピーマンやナスなどが見えないくらいシソが生い茂っていますが、もっと思い切って切り詰めてしまっていいのでしょうか。迷っているうちに時が過ぎています。

真仙ナスの漬物

真仙ナスの漬物

休憩時間にスタッフTさんお手製の真仙ナスの漬物をいただきました。暑い時にもってこいのおやつです。

9月13日(水)

9月も中旬にさしかかり朝晩はだいぶ涼しくなりましたが、作業時間は夏としか思えない暑さです。まず鉢植えやセルトレイの苗に水をやってから作業開始です。先月タネを整理したので、「タネを忘れずに適期に蒔く」という使命感が芽生え、今蒔けそうなタネがないかチェックしました。タネ側の事情(適期、適温)だけではなく、庭側の事情(直播のばあいは適当な場所が空いているか、増やしたい植物か、など)を考慮して、今日は5種類のタネをワイワイハーブサークルに、1種類をセルトレイに蒔くことにしました。帝王貝細工(ヘリクリサム、ムギワラギク)

セルトレイに蒔いたのは「帝王貝細工(ていおうかいざいく)」(別名ムギワラギク、またはヘリクリサム)です。そのタネの袋をスタッフTさんに見せると、「あーこれよ、欲しかったの!!」と興奮気味でした。ガーデンで行うクラフト教室でドライフラワーにする花を相談された時に、これが浮かんだけれど、その時はガーデンになかったのでぜひ育てたいと思っていたそうです。菊のような形の花は咲いている時から乾燥した質感で、ドライにしても色鮮やさを保つそうです。調べてみると、ヘリクリサムはたくさんの種類があり、原産地のオーストラリアでは常緑低木となるそうですが、日本では冬を越せず一年草扱いだそうです。「エバーラスティング」「イモーテル」と呼ばれる種類は良い香りがして、抽出した精油は効能があるようです。

畑で作業している時に、何かが刺さりました。ゴボウの種でした。

ゴボウのタネ

ゴボウの種

9月19日(火)

9月も後半。今日もこの時期としては信じられないほどの暑さでしたが、それも今日明日までときいて、ちょっとホッとしました。植物たち、よく耐えているな(耐えきれなかったのもたくさんありますが)と思ってしまいます。しかし、長引いた今夏の暑さが、秋冬の開花や紅葉や収穫にどう影響するのか、気にかかるところではあります。

カボチャの終わったところの草を刈り、マルチングの藁を脇にどけ、耕し、石灰を混ぜ、畝を立てました。ここは、ダイコンとニンジンのタネをまく予定のところです。大蔵大根は長く成長するので深めに、とのことでしたが、土がとても柔らかくて、そんなに耕さなくても十分根を伸ばせそうです。(同じハーブガーデン内でも、場所によって、土の質に大きな違いがあります。)

ネコハギ

ネコハギ

秋に伸びた草、特に園路にはみ出したものや目立つものを中心に刈ったり抜いたりしました。メヒシバが多いです。コニシキソウにオオニシキソウ(ちょっときれい)も。ヤブツルアズキも今年もありました。ネコハギという横に這う萩に似た草を初めて見ました。乾いてよく日の当たる場所などによく生える草のようです。白い花も咲いていて美しさもあります。

また、開花後茶色くなった花や伸びすぎた茎などを切りました。

キキョウは全然発芽していません。暑すぎたのでしょうか?
ムギワラギク(ヘリクリサム)は少しだけ発芽しています。

9月29日(金)

昼休みにガーデンを散歩していたら、スタッフTさんが、「ちょっとこれ見てーー!!」というので行ってみると・・・ジャーマンアイリスの球根がオカリナのようにボコボコ穴があいているのです。その犯人は、なんとススキの根! ススキの根が突き刺さってこのようになっているようだとのこと。貫通はしていないのですが、横に伸びようとする根が何度も球根を突き刺したようです。おそろしいほどのススキの生命力!アイリスは全部掘り返してよけて、ススキの根を除去しているとのことでした。

ススキの根で傷んだジャーマンアイリスの球根

ススキの根で傷んだジャーマンアイリスの球根

ススキの根

鋭いススキの根

10月3日(火)

2週間ぶりのガーデンです。今日は久しぶりにさちよ社長も加わり4人が揃い、楽しい作業となりました。色々すぐに確認し合うことができて作業がスムーズになります。
今朝は涼しかったのですが、日が昇ると暑くなり、今日も少し汗はかきました。でも、庭は赤く色づいたホーソンや、うす紫のフジバカマ、コスモス、メキシカンブッシュセージ、コキアなどで秋の風情が色濃くなってきました。なんといっても、差し込む光が夏とは違います。

秋色のガーデン風景

ガーデンは秋らしい風情に

救民妙薬エリアに、スタッフSさんの植えたヒガンバナが2輪咲きました。もっとたくさん球根を植えたらしいのですが、今年は2つだけ咲いたようです。オープンガーデンの時にはお客様によく見ていただけるよう、ここに道を作って、ここにあれを植えて、と構想が広がりました。ガーデンメンバーにとってはすでに楽しい企画となっています。

ヒガンバナ

ヒガンバナ(後方はハトムギ)

家田はワイワイハーブサークルに着手。一番元気な赤紫蘇を収穫しました(シソの実の醤油漬けを作る予定)。インゲンも少しだけ収穫できました。

赤紫蘇とインゲンを収穫

ワイワイハーブサークルの収穫

8月~9月にたくさん種を蒔きましたが、よく発芽している部分と、そうでもない部分があります。今のところ旺盛なのはカタバミやツユクサなど植えていないものです(笑)。ところどころ目印をつけましたが、たくさんタネを蒔いたのでどれが何の芽なのか、いまいちよくわかりません。なるべく偏らずにたくさんの種類が生き残るとよいのですが。今日はブロッコリーの苗と芥子菜の苗を植え、また何種類かのタネを追加でまきました。

畑の一部は、茂ったシソやヨモギを整理して(トマトも片付けて)、前に畝を作っておいたところにはダイコン2種とニンジン2種のタネを蒔きました。

セルトレイのキキョウが順調に発芽しています。ヘリクリサムは発芽率が悪いので種を追加、新たにベニバナとネモフィラのタネをセルトレイに蒔きました。

10月10日(火)

昨日から今朝にかけて、雨がよく降りました。台風でもなく、豪雨でもない、久しぶりの普通の雨だったような気がします。来てみると土はしっかり湿っており、長く伸びた木々の枝は雨の重みで垂れ下がっていました。
先週蒔いた大根のタネが2列発芽していました!ニンジンは時間がかかるのか、1本だけです。ワイワイハーブサークルにも、たくさん発芽がみられました。ダイコンの発芽

たくさん落ち葉が落ちていたので、まずは園路を掃いて、救民妙薬エリアの通路をつくるところに敷き詰めました。

芝生に入り込んだカタバミを除去しました。放っておくとかなり根を張ってしまうので、同じくワイワイハーブサークルのカタバミも少しとりました。

アイリスの球根に被害を与えたススキの根がそこらへん一帯に伸びて、あちこちから顔を出しているのを、なるべく根を掘るようにして除去しました。地下でかなり根を縦横に張り巡らせているので全部除去するのは困難です。また生えてくるたびに抜くしかないと思います。

ルピナスのタネまきに再チャレンジしました。6月に蒔いて夏の間に枯らしてしまったので、同じポットに、一晩浸水したタネを蒔きました。気温もちょうど良さそうなので今度はうまくいくのではないでしょうか。 また、ネモフィラを追加で、新たにワスレナグサのタネを蒔きました。

ガーデン入り口前に生えてきたアレチヌスビトハギと、歩道のすぐわきに生えた黄色い花の雑草を除去、アレチヌスビトハギの根はものすごく固くて強くて抜けませんでした。ウェアにすごくくっつくので、ビニール袋で覆うようにしながら除去しました。

アレチヌスビトハギ

ガーデン入り口前に生えたアレチヌスビトハギ。豆が衣服に付着する。

10月17日(火)

キンモクセイの香りがふわっと漂ってきます。メキシカンブッシュセージが見ごろを迎えています。道路側で目を引いたのはヤマノイモの実。フウセンカズラの実の空気を抜いたような、プロペラのような、なんとも美しい造形なのです。そして、ムカゴもついていました。

ヤマノイモの実

ヤマノイモの実

それから、ガーデン奥ではツルドクダミの白い花が満開。秋の横から射す光に映えて美しく見えました。

ツルドクダミの花

ツルドクダミの花

スタッフSさんとTさんがユキヤナギを剪定。ユキヤナギの枝は丈夫なので、ラティスや支柱に使うべく葉を落として取り置きます。夏の間に育って繁茂したタデやゲンノショウコを整理すると、ブルーベリーやワイルドストロベリーの周囲がスッキリしました。

スズメバチが飛び回ってなんどか恐ろしい思いをしました。その隠れ家として少し疑われたヨウシュヤマゴボウも今日伐採されました。コンポスト周りもスッキリしました。大量の残枝はコンポストへ。

10月24日(火)

今日は昼休みにハーブガーデンを散歩しました。一緒に歩いた山の植物に詳しい販促事業部スタッフSさんの視点が私には目新しく、いつもと違う発見がありました。2色のホトトギスにも初めて気づきました。

ホトトギス

2色のホトトギス

販促スタッフの何人かでカリン、ホーソンを収穫しました。もうどちらも実が落ち始めていて、虫に食べられているのもたくさんありましたが、カリンはたくさん収穫できました。まだ黄色くなっていないのもありましたが、、、。

カリン

これで何か作ろうということになりました。

10月25日(水)

ハチミツと瓶を用意して、カリンのはちみつ漬けを作りました。カリンを輪切りにして瓶に入れ、ハチミツを注ぐと完了。カリンが固くて切るのが大変でしたが、作業はあっという間に終わりました。2~3ヶ月熟成ということでしばらく時間はかかりますが、出来上がりが楽しみです。冬の喉の保護に。

カリンはちみつ漬け

カリンはちみつ漬け作り

→10/30 すっかり液状になっていたので、味見。甘くてほどよくカリンの香りもあって美味しかったです。

10月31日(火)

晴れてほどよい気温で散歩日和芋ほり日和の秋の日です。
ミズヒキやタデ、畑のシソなどをこの1ヵ月くらいで整理したので、秋の陽が斜めに差し込んで美しいです。畑のピーマンやトウガラシ、マリーゴールドが元気になってきました。

今日は芋ほりDAY。サツマイモのツルを除いて助っ人を待ちました。11時半に販促の有志が到着。サツマイモ、サトイモ、ウコン、ヤーコンの順に収穫していきました。

2色のサツマイモ収穫

2色のサツマイモ

ヤーコン、ウコンの収穫

ヤーコン収穫(奥はウコン)

どれも、小ぶりでしたが、合わせるとかなりの量はとれました。サツマイモの土袋栽培は、形のいいのがとれましたが、やはり小ぶりでした。一袋に2つ育ててしまったので、次回は一袋に一苗にしようと決めました。ウコン(ターメリック)はショウガそっくりの見た目ですが、割ると本当に鮮やかな黄色。ショウガの代わりに使ったらどんな味になるのか、楽しみです。

ウコン(ターメリック)の断面

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