夏の不調は自律神経の乱れが原因?
簡単にできるヨガをご紹介
近年の厳しい暑さで体調不調になる人も多い夏。これから迎える夏を快適に乗り切る方法を、出張ヨガ教室「癒しの種」の冨田あかり先生に伺いました。
出張ヨガ教室「癒しの種」 代表 冨田あかり先生 2010年にハワイ・マウイ島へ短期留学し、ヨガインストラクター養成コースを修了、 RYT200を取得。 ヨガ初心者や身体のかたい人、高齢者やハンディキャップのある人にも垣根なく楽しめるヨガとして、椅子ヨガやシニアヨガなどを専門に、施設や病院、企業などへ出張しヨガレッスンを開催中。 著書:『いつでもどこでもだれでも 座ってできる椅子ヨガ』 「癒しの種」:https://iyashinotane.com/ |
夏の不調は自律神経の乱れが原因
私たちの⼼と体には⾃律神経が深く関わっています。
⾃律神経には交感神経と副交感神経があり、交感神経は⾞で例えるとアクセルの役割。副交感神経はブレーキの役割を果たします。
普段はこの⼆つの神経がバランスを取りながら働いてくれています。
しかし、気候や気温の急激な変化などによりこのバランス調整がうまくいかなくなることがあります。屋外では猛暑に晒され、室内や電⾞内では冷房によって過剰に冷やされる…。⽇本の夏は、⾃律神経が乱れやすい環境と⾔えるでしょう。
自律神経に関わる背骨をほぐす、整える
自律神経は背骨と密接に関わっているため、背中の筋⾁が強張っていると⾃律神経もうまく機能しません。そこで今回は背中の筋⾁をほぐし、⾃律神経を整える効果が期待できるヨガポーズをいくつかお伝えしたいと思います。
朝におすすめ 【キャット&カウ】
朝におすすめのポーズは「キャット&カウ」です。猫のように、背⾻を優しく丸めたり反らせたりをくり返し⾏う動きです。寝ている間に強張った背中をほぐす効果があります。気分もスッキリするので1⽇の始まりにぴったりです。
① 両⼿と膝を床について肩幅に開き、準備します。
② 息を吐きながらゆっくりと背中を丸めます。お腹を引き込んで背中で天井を押し上げていくイメージです。
③ 息を吸いながら背中を反らせます。体を前後させず、背⾻の⼀つ⼀つを丁寧に動かしていくよう意識します。呼吸に合わせて5回程度くり返しましょう。
外出先や職場で 【ねじりのポーズ】
昼間は外出先や職場でも⼿軽にできる椅⼦ヨガがおすすめです。背⾻を整える「ねじりのポーズ」をご紹介します。
① 椅⼦に⾜を揃えて座り、左⼿を右膝の外側に、右⼿を椅⼦の持ちやすい部分に置いて準備します。
② 息を吸って背筋を伸ばし、吐きながら右側に⾝体をねじります。この時、背⾻を中⼼軸にして、お腹→胸→⾸と下から順番にゆっくりとねじっていくように意識します。
③ そのまま深い呼吸を続け、背⾻が整うのをイメージしながらポーズをキープします。無理にねじりすぎないように気をつけて。5回程度呼吸をくり返したら、ゆっくりとねじりをほどき、反対側も同様に⾏います。終わった後は、少し前屈みになって背中や腰を休めましょう。
夜寝る前に 【⼦どものポーズ】
夜は「⼦どものポーズ」で背中や腰を優しくストレッチして1⽇の疲れをリセットしましょう。このポーズは副交感神経を優位にし、安眠へと導く効果が期待できるので、寝る前に⾏うのが最適です。
① 正座の状態から、息を吐きながらゆっくりと上半⾝を前に倒します。両腕は前⽅に楽に伸ばし、額を床につけて⽬を閉じます。肩や⾸、顔の⼒を抜きましょう。
② 背中や腰が気持ちよく伸びて、⼼⾝ともにリラックスしていくのを感じましょう。10回程度、ゆっくりとしたリズムで深い呼吸を続けたら、背中を丸めながら起き上がりましょう。
いかがでしたか?⾃律神経を整えるには⽣活リズムを整えることも⼤切です。意識して朝・昼・夜とセルフケアの時間を取り⼊れてみてください。