ハーブ辞典

レモンバーム

表示名称
レモンバーム
学名
Melissa officinalis
和名
セイヨウヤマハッカ(西洋山薄荷)
種別
シソ科セイヨウヤマハッカ属
原産地
ヨーロッパ、中央アジア
利用部位
花言葉
思いやり 同情 共感
含有成分
タンニン、フェノール酸、フラボノイド、ロズマリン酸、トリテルペノイド

学名のMelissaはギリシャ語のmelissa、melitta(ミツバチmeli蜜)が語源です。ミツバチがこの植物を多いに好むことから名付けられています。英名のlemon balmはレモンの良い香りがする事に由来しています。今でも養蜂家たちはミツバチを呼び寄せるために巣箱にレモンバームをこすりつけるそうです。
スイスの医師パラケルススはメリッサの事を「生命のエリキシル(elixir)不老・不死の霊薬、万能薬」と呼び、葉がハートの形をしているために心臓の病に効くと信じられていました。また「若さがよみがえり、脳が強くなり、活力の衰えを解消する」とも言って用いていました。実際20世紀半ばになって、心臓に効果があるという物質が分離されています。

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レモンバームは気分や気質をつかさどる大脳辺縁系に作用します。鎮静作用があり、眠りを誘い、緊張や不安やヒステリーを鎮めます。また元気を回復させる効果もあり、精神を高揚させ、記憶力を向上させ、疲れた脳の集中を助けます。
レモンバームのお茶は1日を通して何度飲んでもかまいません。乾燥させた葉は安眠用枕に入れたり、濃い抽出液を温かい風呂に入れ入浴すると興奮しやすい子供を落ち着かせるのに役に立ちます。