ハーブ辞典

カモミール

表示名称
カモミール
学名
Matricaria chamomilla
和名
カミツレ
種別
キク科シカギク属
原産地
ヨーロッパ、西アジア
利用部位
花言葉
逆境に負けない強さ
含有成分
精油、セスキテルペンラクトン酸、フラボノイド、コリン、クマリン類

学名のMatricariaはラテン語のmatrix(子宮)からとされており、婦人病によく利用されていました。別名のchamomillaはギリシャ語のchamaimelonでchamai(地面の低いところで)、melon(リンゴのように匂うもの)の合成語とされています。このことからカモミールは「地面のリンゴ」とも呼ばれています。
ドイツでは「母の薬草」、中国では「母菊」、フランスでは「貴人の花」と呼ばれ、家庭の民間薬としてよく使われてきました。イギリスの物語ピーターラビットの中でも眠れないピーターにお母さんがカモミールのミルクティーを飲ませると紹介されています。また「plant’s physicaian(植物の医者)」として病気になった植物の近くに植えると元気になるとされました。

美容/健康に関するコラム

カモミールの主成分は独特の香りのもとであるアズレンを含む美しい青色の揮発精油です。とくに、神経系と消化器に効果を発揮するすぐれた弛緩剤であり、赤ちゃんや子供に最適の治療薬です。不安や動揺を鎮め催眠を誘うことから、ストレスを感じたり活動過多の人にはカモミールのお茶をお風呂に加えると安眠をもたらしてくれます。他の成分からも抗炎症作用や抗アレルギー作用、鎮痛作用、殺菌作用と風邪や痛み、痒み、更年期や喘息と、幅広く子供から老人にまで利用する事が可能です。イライラや憂鬱を感じた時なども太陽の薬カモミールを用いましょう。カモミールは雲の向こう側の常に明るく穏やかな落ち着きを取り戻す手助けをしてくれる事でしょう。