ハーブ辞典

サクラ

表示名称
サクラ
学名
prunus (prunus×yedoensis ソメイヨシノ)
和名
サクラ(桜)
種別
バラ科サクラ属
原産地
アジア東部を主とした北半球温帯地
利用部位
樹皮 花弁
花言葉
純潔 優れた人
効果・効能
含有成分
フラバン配糖体(サクラニン)、フラボノイド(アピゲニン−3−メチルエーテル、イソサクラネンチン)、アンスラキノイド(エモジン酸)
症状・目的
作用や働き

6~7月頃、樹皮をはいで採取し、外面のコルク質の部分を取り除き天日干しにします。5~10gをカップ3杯の水で半量になるまで煎じて1日量として3回に分けて服用し、たん、咳、湿疹、腫れものに使用したそうです。

その他
サクラの生花をチンキ剤やリキュールとして利用することができます。アルコール40~45%のフォッカまたは35度のホワイトリカーに漬け込みます。アルコールとサクラは2対1が目安です。蓋付きの瓶に入れ約1ヶ月ほどしてガーゼなどでろ過して出来上がりです。冷暗所で3~6ヶ月ほど熟成させて完成です。1年ほど保存可能です。火気には充分注意して利用して下さい。

日本全国の公園や街路樹で観賞用に栽培され、サクラの開花宣言でも基準木になっているソメイヨシノはオオシマザクラとエドヒガンザクラの交配種と考えられています。オオシマザクラは伊豆大島を中心に自生し、葉が桜餅に利用される品種です。エドヒガンザクラはサクラの中では寿命が長く大木になるものが多く、各地の銘木として知られています。関東以西に古くから鑑賞されてきたのが山桜で奈良県の吉野山はその名所としても知られています。
ヤマザクラやエドヒガンザクラ、ソメイヨシノの樹木の幹の樹皮は「桜皮(おうひ)」と呼ばれ、咳、腫れものなどに用いられました。

美容/健康に関するコラム

ハーブをアルコールに漬け込む事で水溶性以外の有効成分を抽出する事が出来ます。ミントやアニスなどの西洋のハーブだけでなくサクラなどの日本の薬草薬木もアルコールに漬け込んでリキュールを作ることができます。
咳止めや喉の不調などには数滴を直接口に垂らしたりお湯にうすめて内服します。精製水でうすめてルームスプレーやローションなどにも利用する事が出来ます。優しいほのかな甘い香りを楽しむ事が出来ます。