ハーブ辞典
カレンデュラ
- 表示名称
- カレンデュラ
- 学名
- calendula officinalis L.
- 和名
- キンセンカ(金盞花)
- 種別
- キク科キンセンカ属
- 原産地
- 地中海沿岸、北アメリカ、など
- 利用部位
- 花
- 花言葉
- 慈愛
- 含有成分
- カロチノイド、フィトステロール、フラボノイド、苦味質、多糖など
- 作用や働き
- その他
- 黄色の着色料として花びらはチーズやバターの色付けに使われてきました。高価なサフランに対して「貧乏人のサフラン」と呼ばれ米料理や肉や魚の料理やスイーツやスープ等の色付けに使われました。
花びらでいれたハーブティーを飲めば、発汗作用があるため風邪をひいたときの解熱剤としても利用され、また月経前に飲めば月経痛や出血を正常にする効果があるとも言われました。
カレンデュラの成分の多糖類が免疫を調整し、カロチンなどの色素やクエルセチンなどのフラボノイドが総合的に働いて創傷治癒に有効作用をおよぼします。また、抗菌作用や抗真菌作用、抗ウイルス作用、抗寄生虫作用なども有している事が確認されています。
ご注意・免責事項
本コンテンツ(ハーブ事典)の内容は一般的な情報で、その効果や合法性、正確性、安全性を保証するものではありません。 効能効果は個人の体質や体調によって異なります。使用はご自身の責任でお願いいたします。 使用後に異常があった場合、すみやかに医師の診断を受けるようにしてください。 使用後のトラブルに関して、当社は一切の責任を負いかねます。 以下の場合は使用を避けてください。
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参考文献
- 「メディカルハーブの辞典」 林真一朗著/東京堂出版
- 「プロフェッショナルハーブ療法」 アン・マッキンタイア著/産調出版
- 「アロマ&ハーブの教科書」 佐々木薫著/PHP研究所
- 「基本ハーブの事典」 北野佐久子編/東京堂出版
- 「ハーブ学名語源辞典」 大槻真一郎、尾崎由紀子著/東京堂出版
- 「ハーブ事典ハーブを知りつくすA to Z」 レスリー・プレムネス編/文化出版局
- ハーブの図鑑/蓼科ハーバルノート 萩尾エリ子著/池田書店
- オーガニックハーブ図鑑/Jekka Mcvicar著/文化出版
- ケモタイプ精油小事典/ナード・アロマテラピー協会
- ナードアロマテラピー協会テキスト/ナード・アロマテラピー協会
- ハーブ/萩尾エリ子著/池田書店
- ハーブの写真図鑑/レスリー・ブレムネス著/日本ヴォーグ社
- ハーブの薬箱/エリコ大島バークレー著/文化出版局
- ハーブハンドブック/監修ハーバルノート/池田書店
- ハーブ大全/リチャード・メイビー著/小学館
- バッチ博士の花療法 フラワーレメディ/山本沙夜著/グラフ社
- フラワー療法事典/アン・マッキンタイア著/ガイアブックス
- まるごとハーブBook/主婦の友生活シリーズ
- メディカルハーブ/ペネラピ・オディ著英国ハーブソサイエティ編/日本ヴォーグ社
- メディカルハーブ事典/日経ナショナルジオグラフィック社
- 園芸植物大事典/小学館
- 家庭で使える薬用植物大事典/田中孝治著/家の光協会
- 花のもつ癒しの魅力 フラワーヒーリング図鑑/アン・マッキンタイア著/ガイアブックス産調出版
- 花の神話と伝説/C・M・スキナー著/八坂書房
- 願いを叶える魔法のハーブ事典/スコット・カニンガム著/パンローリング株式会社
- 救民妙薬注解/水戸市医師会
- 香りの精油事典/太田奈月著/株)BABジャパン
- 雑草の呼び名事典/世界文化社
- 自分で採れる薬になる植物図鑑/増田和夫著/柏書房
- 自分で採れる薬になる植物図鑑/柏書房
- 心と体に効くハーブ読本/佐々木薫著/PHP
- 身近な薬用植物/指田豊、木原浩著/平凡社
- 世界薬用植物百科事典/A.ジェヴァリエ原著 難波恒雄監訳/誠文堂新光社
- 日本のハーブ事典/村上志緒著/東京堂出版
- 日本の薬草/指田豊監修/学研
- 日本人が大切にしたいうつくしい暮らし/井戸理恵子著/かんき出版
- 薬になる植物図鑑/柏書房
美容/健康に関するコラム
優れた軟膏剤として唇の荒れや手湿疹などに利用されてきました。乾燥した肌に潤いを与え、シミや開いた毛穴を鎮める事が出来る化粧水としても利用されました。また髪の色を明るくするリンスとしても好まれたようです。
花や若い柔らかい葉はサラダやシチュー等に生のまま利用する事が出来ます。保存する場合は紙やザルに花びらを広げ風通しの良い日陰で乾燥させ、密閉できる容器で乾燥剤等を入れて保存しましょう。
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学名のCalendulaはカレンダーの語源にもなっているサンスクリット語のKalas(呼ぶ)やラテン語のcalo(呼ぶ、公示する)からと言われています。朝には花が咲き夕方に閉じ、太陽の動きに合わせて向きを変えながら咲き続けるこの花は「太陽に恋した花」とも呼ばれています。ドイツには「この花が7時になっても咲かなければその日は雨になる」という古くからの言い伝えがあります。また花の色や形から金の盃にみたてポットマリーゴールドとも呼ばれます。これはpot(丸く深い容器)、marigold(聖母マリアの黄金)という意味の名前で、古くから料理や薬用ハーブとして親しまれてきました。
中世では、腸の病気、肝臓障害などの薬として内服されたり、蜂に刺された時にその傷口にこの花びらでこすると腫れずにすんだと言います。また、ハーブティーのようにして抽出した水溶液は、捻挫や傷、やけど、日焼け、炎症をおこした目などの薬、うがい薬や口の中の傷、消化剤としても利用されました。