ハーブ辞典

ショウブ

表示名称
ショウブ
学名
Acorus calamus L.
和名
ショウブ、ソウブ、アヤメグサ
種別
サトイモ科ショウブ属
原産地
ユーラシア大陸
利用部位
根茎、葉
含有成分
精油(β-アサロン、メチルオイゲノールなど)

日本を含む東アジアからヨーロッパまでのユーラシア大陸、北アメリカに分布。葉は細長く直立して芳香があり、根茎は節が多くて太く、横に這います。古くから化粧品、薬品、香料に使用され、『旧約聖書』にも登場します。日本では平安時代に5月初めの午の日の宮中行事に用いていました。剣に似た葉の先の形状や、語音が「尚武(しょうぶ)」につながることから、次第に男の子の健やかな成長を祈る行事となりました。アヤメに似た花をつける「ハナショウブ」と混同されがちですが、菖蒲の花は白~黄緑の小花が円柱状に集まった形状をしています。

美容/健康に関するコラム

生の葉を浴槽に入れて菖蒲湯に用います。甘い香りに包まれて血行がよくなり体が温まります。神経痛やリウマチには、根茎を用いるのが効果的です。乾燥した根茎を刻んで布袋にいれ、適量の水で煮沸し、煮汁と共に浴槽に入れて浴湯料とします。
咳、痰、食欲不振、胃炎などには、乾燥した根を粉末にしたものをオブラートに包んで服用するとよいといわれています。