ハーブ辞典

クチナシ

表示名称
クチナシ
学名
Gardenia jasminoides
和名
(別名)シャムツゲ
種別
アカネ科クチナシ属
原産地
東アジア~日本
利用部位
花、果実
効果・効能
含有成分
イリドイド配糖体(ガルデノシド、ゲニポシド、ゲニポシジン酸)、カロチノイド(α-クロシン、精油(リナロール、酢酸リナリルなど)
症状・目的

暖地の常緑樹林の境目などに自生する、高さ1~2mほどの常緑低木。観賞用に庭、公園などに植栽されます。初夏に白い花を咲かせ、甘い香りを漂わせます。秋には卵型の橙色~緑色の実を付けます。ジャスミンを思わせる香りの花は昔から香水の原料とされ、ドライにしてお茶の香りづけにも用いられます。また、木材としては細工物や将棋の駒などに利用されています。果実を陰干ししたものは山梔子(さんしし)と呼ばれ、漢方では消炎、止血、利尿などを目的に各種処方に用いられています。

美容/健康に関するコラム

八重咲きの園芸品種は結実しないため、実を薬用として用いたい場合は一重の種類を選んで育てます。秋によく熟した果実を採取し、天日干しにして乾かして粉末にします。打ち身やねんざには、クチナシの粉末に小麦粉を3分の1ほど混ぜて酢を加えて練ったものを布にのばして患部に冷湿布します。腰痛には5~10gを水カップ3で半量になるまで煎じ、1日3回に分けて服用します。